研究課題/領域番号 |
21K08003
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
竹中 健人 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座講師 (10783368)
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研究分担者 |
土屋 輝一郎 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40376786)
岡本 隆一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (50451935)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | クローン病 / オルガノイド / 小腸病変 / 体外疾患モデル |
研究開始時の研究の概要 |
炎症性腸疾患(IBD)であるクローン病は小腸と大腸に炎症・潰瘍となる病気です。特に小腸は生命維持に必須の臓器であるため、小腸の機能を維持することが重要です。しかし、これまでの研究で小腸の病変は治りにくいことがわかってきました。さらに小腸の上皮細胞は炎症刺激に対して耐性がないことも確認しています。そこで小腸に特異的な炎症に対する弱点がわかれば小腸の治療に応用できると考えました。本研究では独自に構築したヒト炎症モデルを用いて、小腸炎症脆弱性を制御する分子の同定を目的としています。この研究の成果は小腸難治性疾患に対する新規治療の開発に期待できます。
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研究成果の概要 |
申請者はこれまでに初めて炎症性腸疾患における小腸病変の難治性と小腸上皮細胞の炎症に対する脆弱性を発見した。本研究ではヒト小腸・大腸炎症モデル及び小腸病変残存クローン病症例臨床検体を活用し、小腸炎症脆弱性を制御する鍵分子の同定を目指した。 ヒト小腸オルガノイドにおいて条件検討を行い、長期培養を試みたが、30週以上の培養維持は不可能であった。このことからも小腸上皮細胞は大腸上皮細胞に比して炎症反応に対する耐性が低い可能性が示唆される。マイクロアレイによる網羅的な解析ではいくつか候補となる因子を同定しており、今後さらに解析を進めて腸病変脆弱性を規定する候補因子の絞り込みを行う予定である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
臓器特異的な炎症脆弱機構の発見は独創的であり、申請者らにのみ遂行可能な研究と考える。また小腸特異的炎症脆弱性機構の発見は、クローン病以外の他の小腸炎症性難病にも応用されることが期待でき、新規治療薬の開発など発展性・創造性に富む研究である。
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