研究課題/領域番号 |
21K08011
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53010:消化器内科学関連
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
田中 信悟 札幌医科大学, 医学部, 助教 (60561024)
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研究分担者 |
加藤 淳二 札幌医科大学, 医学部, 教授 (20244345)
宮西 浩嗣 札幌医科大学, 医学部, 准教授 (60372819)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 肝細胞癌 / オルガノイド / MUTYH / モデルマウス / 分子標的薬 / in vitroスクリーニング / 酸化的DNA傷害修復酵素 / 抗腫瘍薬スクリーニング |
研究開始時の研究の概要 |
肝細胞癌の背景肝疾患は多岐にわたり,遺伝子変異も多様かつ低頻度に生じることが報告されている.このことが分子標的薬開発の進まない原因とされ,前臨床段階からの背景肝疾患別アプローチが必要と考えられている.また,分子標的薬の開発において,腫瘍の状態を忠実に反映した新規in vitroスクリーニング試験の開発が強く求められている. 申請者らは酸化的DNA傷害修復酵素MUTYH欠損マウスに高脂質・高糖質・鉄過剰食を給餌して肝発癌モデルマウス(HCV,NASHモデル)を作成した.本研究の目的は同マウス肝腫瘍由来オルガノイドを作成し,新規肝細胞癌治療薬を探索することである.
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研究実績の概要 |
肝細胞癌は予後不良の疾患であり,分子標的薬導入後の平均生存期間は1年程度である.肝細胞癌の背景肝疾患は多岐にわたり,遺伝子変異も多様かつ低頻度に生じることが報告されている.このことが分子標的薬開発の進まない原因とされ,前臨床段階からの背景肝疾患別アプローチが必要と考えられている.また,分子標的薬の開発において,腫瘍の状態を忠実に反映した新規in vitroスクリーニング試験の開発が強く求められている.申請者らはこれまでに酸化的DNA傷害修復酵素MUTYH欠損マウスに高脂質・高糖質・鉄過剰食を給餌して肝発癌モデルマウス(HCV,NASHモデル)を作成した.本研究の目的は同マウス肝腫瘍由来オルガノイドを作成し,新規肝細胞癌治療薬を探索することである. 研究計画としては,1. MUTYH欠損マウス由来肝腫瘍(HCV,NASHモデル)とヒト肝細胞癌との類似性の評価 (令和3年度),2. MUTYH欠損マウス由来肝腫瘍からのオルガノイド作成 (令和3,4年度),3. 肝腫瘍オルガノイドを用いた抗腫瘍薬スクリーニング (令和4,5年度)と設定した.令和4年度の時点で研究計画に遅れが生じており,令和5年度も引き続き上記 1,2に取り組んだ.上記1についはNASHモデルの肝腫瘍についてデータを取得し,現在比較対象となるヒト肝細胞癌のsomatic mutationデータ(International Cancer Genome Consortium,The Cancer Genome Atlas,Cancer Gene Census)との相同性について解析中である.上記2については,培養の安定性向上を目指して各種調整等を進めている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
令和3年度に当大学の校舎改築および動物実験施設の移転があり,研究が行えない時期が生じた.さらにコロナ禍のため臨床業務の負担が増え,本研究に従事する時間が減少した.令和5年度においてはオルガノイドの培養法確立に時間を要し,その先へ進めない状況となっていた.
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今後の研究の推進方策 |
オルガノイドの培養法の確立については,他の研究者にも助言を求めるなどして,早期の確立を目指す.
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