研究課題
基盤研究(C)
本研究では大きく2つのアプローチをそれぞれ並行して研究を進めつつ、最終的には両アプローチを合体させて、最も有効で効率的な肝線維化進展抑制を含めた肝硬変病態改善のための治療開発を目指す。即ち、Enhanced Drug-Repositioningとしてヒアルロン酸ミセルを用いた選択的デリバリーシステムを開発し、治療効果を高めて早期に臨床に還元し得る新規治療法の開発を目指す。と共に、Leaky gut に対する Dual cascade blockとしてEXの門脈への流入を抑制すると共に、肝に流入したEX 活性化シグナルを阻害することにより肝硬変の病態進行を抑制する。
今回の研究期間において当初の目的であった2つのテーマについてそれぞれ目標をほぼ達成できた。Enhanced Drug-Repositioning デリバリーシステムの開発においては、HAコーティングミセルは、肝線維症におけるドラッグデリバリービークルとして有望な候補であることが明らかとなり臨床応用の可能性が示された。さらに、Leaky gut の Dual cascade blockとして既に臨床で使用されている薬剤を用いてLeaky gutの制御が肝線維化を含めた肝病態改善に寄与することを示した。
本研究からHAコーティングミセルは、肝線維症におけるドラッグデリバリービークルとして有望な候補であることが明らかとなり臨床応用の可能性が示された。さらに、Leaky gut の Dual cascade blockとして肝に流入した内因性エンドトキシン活性化シグナルを阻害することにより肝硬変の病態進行を抑制するために既に臨床で使用されている薬剤賀有効であることを見いだした。これらの成果により臨床応用を見据えたDrug Repositioningによる新規治療法基礎的データが得られた。
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