研究課題
基盤研究(C)
マルファン症候群(MFS)において、組織脆弱性に起因するメカニカルストレスによる血管内皮のxanthine oxidaseの発現増加にともなう酸化ストレスの産生が大動脈瘤形成のkey pathwayであるという研究成果を得ている。本研究では、血管の3次元培養系や遺伝子改変マウスを用い、さらに1細胞解析を行うことで、大動脈血管内皮xanthine oxidase由来の酸化ストレスが大動脈中膜・外膜における組織破壊や炎症へと繋がる複雑な機能的細胞応答について解析を行い、MFSの分子病態の全容解明とその制御による新たな治療法の確立を目指す。