研究課題/領域番号 |
21K08031
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
永田 弾 九州大学, 大学病院, 講師 (20570790)
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研究分担者 |
山崎 誘三 九州大学, 大学病院, 助教 (00643347)
長尾 吉泰 九州大学, 大学病院, 助教 (70608968)
坂本 一郎 九州大学, 大学病院, 学術研究員 (90616616)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フォンタン / 高心拍出 / 門脈体循環シャント / アンモニア / 高中心静脈圧 |
研究開始時の研究の概要 |
高中心静脈圧/高心拍出型Failed Fontanの予後は極めて不良であり、この疾患群に対する適切な管理を確立することは臨床的重要課題と言える。門脈体循環シャントが何かしらの影響を与えていると予測するが、その関連メカニズムはまだ不明である。各種のmodalityを用いてこの疾患群の臨床像を明らかにし、適切な薬剤使用を含めた、よりよい管理指針を確立することを目指す。
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研究実績の概要 |
当施設は九州における成人先天性心疾患診療の中心的施設であり、フォンタン手術後フォローアップ患者数は右肩上がりに増加している。フォンタン循環は高中心静脈圧、低心拍出を特徴とする。多くの症例は比較的安定した血行動態を示しているが、一部には心拍出量が増加(一般集団の定義から考えると正常心拍出量)して、Fialed Fontanを呈している患者が存在する。この患者群では体血管抵抗が低い傾向にある。一方で、肺血管抵抗は上昇していない。またアンモニアや総胆汁酸の上昇がみられており、フォンタン循環による肝障害(肝臓の線維化)から本来肝臓で代謝されるべき血管拡張物質が全身へ播種し血管拡張へ傾いていると考えられた。ACE阻害薬などの血管拡張剤や肺血管拡張剤を投与されている症例は多いが、これらの薬剤がこのような病態を修飾している可能性も示唆された。また、チアノーゼが出現している症例では肺動静脈婁の存在も懸念される。門脈圧亢進を伴う場合には脾機能亢進に伴う血球減少なども含めて種々の影響が出てくる。門脈体循環シャントが存在する場合は、先天性なのか、二次的かは判断に苦慮するため、塞栓をするかを判断するのは非常に困難であることが示唆された。アンモニアによるスクリーニングを継続し、今後も症例数の集積を継続する。また、血管拡張剤や血管収縮剤の効果についても後方視的にではあるが、血行動態への影響を検討していきたいと考えている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
病態そのものは希少疾患であり、罹患率が高くないことが影響していると考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
これまで通り、症例の集積につとめていく。
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