研究課題/領域番号 |
21K08036
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 福島県立医科大学 |
研究代表者 |
横川 哲朗 福島県立医科大学, 医学部, 助教 (80748773)
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研究分担者 |
中里 和彦 福島県立医科大学, 医学部, 教授 (90363762)
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研究期間 (年度) |
2022-01-04 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 肺高血圧症 / マクロファージ / リンパ系 |
研究開始時の研究の概要 |
肺の免疫細胞はリンパ系によるクリアランスを受けているため、肺高血圧症発症に際し、リンパ系が重要な役割を果たす可能性を考え、今回の研究を進めることとした。1.リンパ管機能の低下により、免疫細胞クリアランスが低下、肺高血圧症が発症するかを検討する。2.2種類の肺高血圧症モデル動物を用いて、リンパ管新生療法により、肺高血圧が改善するかを検討する。3.リンパ系に着目した肺高血圧症のバイオマーカーを探索する。以上により、肺高血圧症におけるリンパ系の役割を解明する。
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研究実績の概要 |
リンパ系を介した炎症細胞の肺組織への集積と肺高血圧症の病態との関わりを検討している。モノクロタリン誘発性肺高血圧症モデルラットの肺において、リンパ系を介して集積するマクロファージ、M2マクロファージなどの炎症細胞が、コントロール群に比して、肺動脈周囲に有意に集積していることや、リンパ系のマーカーが肺組織で高発現することが初年度の研究で明らかとなっていた。本年度は、阻害薬を用いた検討として、炎症細胞であるマクロファージを対象としたPexidartinibによる治療が、モノクロタリン誘発性肺高血圧症モデルラットにおいて、コントロール群に比して、肺高血圧症の病態を改善させることや、肺組織における肺動脈周囲マクロファージの集積が減少することを明らかとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
肺高血圧症動物モデルにおける阻害薬を用いた検討が進展している。
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今後の研究の推進方策 |
リンパ系を介した炎症細胞の浸潤が、肺高血圧症の病態に影響を与えている可能性がある。当施設で保存されている患者血液検体を用いて、炎症細胞に関連したバイオマーカーの検討などを含め、今後の検討を進めていく。
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