研究課題/領域番号 |
21K08050
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
坂本 陽子 大阪大学, データビリティフロンティア機構, 特任講師(常勤) (30444053)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 重症心不全 / 栄養管理 / 安静時消費エネルギー / 必須アミノ酸 / ヒスチジン / 微量元素 |
研究開始時の研究の概要 |
重症心不全患者ではカヘキシーが進みやすく、カヘキシーは独立した予後不良因子となる。また心不全特異的な代謝動態を踏まえ、有用な栄養指標を用いながら栄養管理を行う必要がある。代謝動態について間接熱量計による計測、および今までの知見および研究者の先行研究で有用と考えられた栄養指標を用いながら、至適栄養管理について検討していく。
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研究実績の概要 |
心臓移植適応のあるStage Dの重症心不全患者が多く占める当院入院患者72名において安静時消費エネルギーを測定し、汎用されている必要エネルギー量の推定式との比較を行った。また安静時消費エネルギーを規定しうる因子として、心不全重症度と関連する指標や強心薬点滴の有無との関連について解析した。この結果、推定式では必要エネルギー量は過小評価されることが明らかとなり、これは低体重群の患者で著明であった。また心不全重症度を示すパラメーターや強心薬点滴の有無と安静時消費エネルギーとの間には関連は認められなかった。さらに、摂取エネルギーと必要エネルギーのエネルギーバランスを見るためのbiomarkerとして、蓄尿中のヒスチジン排泄量が有用である可能性について見出した。これらの内容について、第38回日本臨床栄養代謝学会学術集会で発表を行い、YIA(Young Investigator Award)を受賞した。現在論文投稿中である。 また、心不全入院患者および植え込み型補助人工心臓装着術後、心移植後の患者100名において、欠乏している栄養素について探索的に評価を行ったところ判明した、血中ビタミンCおよびカルニチン・セレン等の微量元素欠乏について、補充の必要性がある患者群の特徴の抽出や補充方法、補充後の変化についての検討を行っている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
論文投稿中であるが、アクセプトに至らずreviewに時間を要している。
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今後の研究の推進方策 |
心不全患者において、不足する可能性のある栄養素について、特に微量元素に注目して新たな症例のデータを収集して解析を進めていく予定である。
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