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高血圧診療の革新を目指す原発性アルドステロン症の自己抗体研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K08099
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53020:循環器内科学関連
研究機関金沢大学

研究代表者

出村 昌史  金沢大学, 医学系, 准教授 (00507080)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
キーワード原発性アルドステロン症 / 自己抗体 / 診断マーカー / 高血圧
研究開始時の研究の概要

高血圧の最多原因で、患者数400万人と推定されるのが、原発性アルドステロン症である。原発性アルドステロン症患者に17種の自己抗原を同定した(特許出願済)。本研究では自己免疫性原発性アルドステロン症の診断マーカーを選定する。これを基盤に自己抗体測定キットの開発へつなげる。負荷試験、副腎静脈サンプリングといった精神的・身体的侵襲、経済的負担の大きい検査を実施せずとも診断ができるようにすることで高血圧診療を革新する。

研究実績の概要

両側性原発性アルドステロン症の患者血清の抗体価を測定したところ、特定の膜タンパク質(イオンチャンネルやポンプ)に対する抗体価が非常に高値を示す症例が存在し、また、高い抗体価を示す膜タンパク質が症例ごとに異なっており、症例ごとに異なる複数の自己抗原の存在が示唆された。そこで、バイオアッセイ系を確立し、各患者血清について刺激性抗体の証明を目指した。
細胞内カルシウムの増加により、アルドステロン合成酵素CYP11B2の転写刺激が生じることから、刺激性抗体活性を細胞内カルシウムの増加として測定することを試みた。イクオリンはカルシウムイオンと特異的に結合すると青色の瞬間発光を示すことから細胞内カルシウムのイメージングに利用することができる。チャイニーズハムスターの卵巣由来細胞(CHO細胞)に各膜タンパク質とカルシウムセンサーであるイオクリンを共発現させ、患者由来血清を添加した際の細胞内カルシウムの増加をとらえることで、刺激性活性とすることを目的とした。18種類の膜タンパク質について発現ベクターを作成に取り組んでいる。また、作成できた発現ベクターを用いてCHO細胞への発現実験に取り組んでいる。
一方、副腎静脈サンプリングにて両側性、片側性の確定診断がなされた末梢血サンプル各78例、および、正常血圧者34例の血清について抗体価を測定した。
両側性原発性アルドステロン症の診断マーカーとして有用と考えられた抗原について、体外診断医薬品としての開発を目指してている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

人員確保が十分でなく、バイオアッセイ系実験などの推進に難渋したため。

今後の研究の推進方策

バイオアッセイ系の構築および、体外診断医薬品の開発を目指し共同研究を推進する。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 3件)

  • [雑誌論文] Epigenetic alterations of 11beta-hydroxysteroid dehydrogenase 1 gene in the adipose tissue of patients with primary aldosteronism2024

    • 著者名/発表者名
      Takeda Y, Demura M, Kometani M, Karashima S, Aono D, Konishi S, Horike SI, Meguro-Horike M, Yoneda T, Takeda Y.
    • 雑誌名

      Endocrine Journal

      巻: 71 号: 3 ページ: 245-252

    • DOI

      10.1507/endocrj.EJ23-0103

    • ISSN
      0918-8959, 1348-4540
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Impact of gut microbiome on the renin-aldosterone system: Shika-machi Super Preventive Health Examination results2023

    • 著者名/発表者名
      Mizoguchi Ren、Karashima Shigehiro、Miyajima Yuna、Ogura Kohei、Kometani Mitsuhiro、Aono Daisuke、Konishi Seigo、Demura Masashi、Tsujiguchi Hiromasa、Hara Akinori、Nakamura Hiroyuki、Yoneda Takashi、Okamoto Shigefumi、Satou Kenji
    • 雑誌名

      Hypertension Research

      巻: 46 号: 10 ページ: 2280-2292

    • DOI

      10.1038/s41440-023-01334-7

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Molecular and Epigenetic Control of Aldosterone Synthase, CYP11B2 and 11-Hydroxylase, CYP11B12023

    • 著者名/発表者名
      Takeda Yoshimichi、Demura Masashi、Kometani Mitsuhiro、Karashima Shigehiro、Yoneda Takashi、Takeda Yoshiyu
    • 雑誌名

      International Journal of Molecular Sciences

      巻: 24 号: 6 ページ: 5782-5782

    • DOI

      10.3390/ijms24065782

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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