研究課題/領域番号 |
21K08131
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
高潮 征爾 熊本大学, 病院, 助教 (50573599)
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研究分担者 |
菰原 義弘 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (40449921)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2026-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2025年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2024年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | アミロイドーシス / 手根管症候群 / 心不全 / 診断 / スクリーニング / アミロイド / 早期診断 / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
トランスサイレチン型心アミロイドーシスはトランスサイレチンを前駆蛋白とするアミロイド蛋白が心臓に沈着することで拡張不全、心肥大、伝導障害を来す二次性心筋症である。近年、高齢者心不全の原因疾患として潜在的に存在し、治療薬が開発されるなど注目されている疾患であり、早期診断が重要とされているが、診断が難しい疾患である。本疾患は手根管症候群の合併が多く報告されており、手根管開放術の際に摘出した組織にアミロイド沈着が認められた手根管症候群症例を対象に心アミロイドーシスのスクリーニング検査を行うことが早期診断、早期治療介入により心不全発症および予後改善に寄与するのではないかと仮説を立てて研究を実施する。
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研究実績の概要 |
手根管症候群手術例の摘出滑膜についてはすでに700検体(平均年齢63.9歳、男性:36%)を超えるサンプルを集め、病理学的な検討を行い、摘出滑膜におけるアミロイド沈着率や性別および年齢ごとの陽性率、アミロイド陽性に関連する因子について検討を行った。アミロイド陽性率は37%であり、高齢、男性、腰部脊柱管狭窄症を有する症例、両側手根管症候群症例においては陽性率が高かった。また120名(平均70.4歳:男性57%)の手根管症候群手術時に摘出した滑膜にアミロイド沈着を認めた症例においては、心アミロイドーシスのスクリーニングの同意を得て、スクリーニング検査(心電図、心エコー、バイオマーカー:BNP、高感度トロポニン、Free light chain)を実施した。そのうち12名の症例については心アミロイドーシスを疑う所見を認めていたため、ピロリン酸心筋シンチグラフィという診断特異性の高い画像診断を実施したところ、6名において陽性所見を得ており、これらの症例については野生型トランスサイレチン型心アミロイドーシスと診断している。いずれの症例も心不全はなく、きわめて病初期の状態であった。これらの結果については日本循環器学会にて発表し、論文投稿中である。 今後初回スクリーニングにおいて心アミロイドーシスの可能性が低いと判断した症例について、経年的な変化を評価するために、1年に一度のスクリーニングを実施。心アミロイドーシスの発症における経時的な推移を評価する計画である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
すでに700名以上の症例の病理診断、120名の症例については初回心アミロイドーシスのスクリーニングが終わっている。今回のデータについては2023年の日本循環器学会でも報告を済ませており、現在論文投稿中である。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き経時的な推移を評価するために1年に一度のスクリーニングを実施していく予定である。今後3年目を目処に経時的な臨床所見の推移については論文で報告する予定である。
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