研究課題/領域番号 |
21K08137
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
村田 光繁 東海大学, 医学部, 教授 (30317135)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 右室機能 / 肺高血圧 / 右室 / 局所壁運動 / 局所壁運動異常 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、1)肺高血圧症のタイプと右室局所機能障害の有無、発症様式、治療感受性および予後との関連性を検討すること、2)肺高血圧動物モデルの右室心筋を部位別にphenotypeを比較し、右室局所機能障害のメカニズムを解明すること、3)右室機能評価を右室心筋の病態評価や肺高血圧治療ガイドに応用することを目的とする。
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研究成果の概要 |
慢性血栓塞栓性肺高血圧(CTEPH)患者では右室流入路壁運動は保持されている一方で、心尖部や流出路機能が低下している患者が存在することを明らかにした。さらに、肺動脈性肺高血 圧における右室流入路、心尖部、流出路それぞれの機能の特徴と意義について検討した。右室流入路は平均肺 動脈圧や肺血管抵抗等の血行動態と有意な相関を認めたが、右室流出路機能は相関を認めなかった。一方で、右室流出路機能は全死亡と 心不全入院等の予後と有意に相関したが、右室流入路機能は相関を認めなかった。以上より右室局所の機能は部位によって臨床的意義が異なり、 従来の指標より治療法の選択や予後予測に有用である可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
右室機能は、肺高血圧症において独立した予後規定因子であることが報告されている。しかし、右室機能障害の機序、発症様式および臨床的に有用な評価方法についてはほとんど明らかになっていない。本研究では、3次元心エコー図の右室専用解析ソフトを用いて、右室機能障害が部位及び時間経過によって異なること、また右室機能障害の部位によって臨床的意義が異なることを初めて明らかとし、肺高血圧の治療戦略への応用が期待できる点で意義のある研究と考えられる。
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