研究課題
基盤研究(C)
動脈硬化性心血管イベントの初発・再発予防に必須な薬剤であるスタチンが継続服用困難(不耐)となるメカニズム解明をリサーチクエスチョンとし、extreme phenotypeである完全不耐例に焦点を絞って、全エクソン塩基配列の決定、ゲノムワイド多型連鎖解析を用いた先行研究で得られた連鎖多型が存在する遺伝子における非翻訳領域を含むディープシークエンシング、保存血清を用いた液性因子としてのリピドーム網羅的解析、および患者細胞を用いた細胞生物学的機能解析、を行う。並行して、スタチン長期服用でも全く筋障害を認めていない真の対照例にも同様の解析を行い、知見の病態特異性ならびに人種特異性の検証を目指す。
1)スタチン完全不耐例の遺伝子解析:①新たに完全不耐例1例を臨床診断した。②2例から遺伝子解析の同意を取得した。③外部委託業者を選定し解析内容について最終協議中である。④ゲノムワイド遺伝子解析研究結果(先行研究、基盤研究C 課題番号18K08051)を踏まえ、ディープシークエンシング追加について検討を行い、標的遺伝子を決定した。2)リピドーム解析:①長期のスタチン服薬にもかかわらず筋障害を発症しない真の対照例について、予備測定として脂肪酸網羅的測定ならびに基地のバイオマーカー測定を行った。3)プロテオーム解析ならびに白血球を用いた解析:未到達であり、上記1)2)の進捗を踏まえ準備へ進む予定である。
3: やや遅れている
COVID-19流行の長期化により前年度以降一部計画を変更したが、本年度も感染ならびに濃厚接触等の事由により予定していた研究遂行が困難となったため。
全エクソン塩基配列決定について同意取得済であり、外部委託者との協議も最終段階となっている。また全エクソン連鎖解析(先行研究、基盤研究C 課題番号18K08051)成果を踏まえデイープシークエンシング部位の選定も進めている。
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