研究課題/領域番号 |
21K08160
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
井上 博雅 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30264039)
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研究分担者 |
高木 弘一 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 特任助教 (40707866)
町田 健太朗 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (90597569)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 喘息 / 自然免疫 / 脂質代謝 / PLA2 / 脂質修飾 / 寒冷刺激 / 気管支喘息 / 自然リンパ球 / 脂質 / 糖質 |
研究開始時の研究の概要 |
喘息の治療は大きく進歩したが、吸入ステロイド薬や抗体医薬などを用いてもコントロール困難な患者が存在する。好酸球性炎症を伴う難治性喘息の病態には2型自然リンパ球の関与が、肥満合併喘息には3型自然リンパ球の関与が注目されている。本研究では、自然リンパ球の分化や活性化への脂質分子の役割に注目して喘息病態の新たな制御機構を解明し、さらには、新たな治療法開発のための情報基盤を築く。
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研究成果の概要 |
喘息における自然リンパ球と脂質代謝について、脂質代謝のボトルネック酵素であるホスホリパーゼA2(PLA2)の中でsPLA2G3に着目した。sPLA2G3欠損マウスではOVAの感作曝露で誘導される喘息の病態が悪化した。その機序としてsPLA2G3の最終代謝産物であるLPAが自然免疫に関わる気道上皮由来のサイトカインを抑制し、喘息の病態を抑制することを明らかにした。また、喘息における自然免疫について、Death receptor 3とそのリガンドであるTNF-like protein 1Aが2型自然リンパ球の活性化に関わることにも着目し研究を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでに喘息との関与が明らかにされていなかった脂質代謝に関わるsPLA2G3が、その最終代謝産物であるLPAを介して、喘息における自然免疫反応を抑制することを明らかにした。喘息における自然免疫反応はステロイド抵抗性を誘導し、喘息の難治化に関わることが示されており、今回の研究成果によりsPLA2G3やLPAが難治性喘息における新規治療標的となりうることが示唆され、新規治療薬の開発につながる可能性がある。
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