研究課題/領域番号 |
21K08182
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
南里 康弘 (宮内康弘) 佐賀大学, 医学部, 助教 (00382218)
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研究分担者 |
出原 賢治 佐賀大学, 医学部, 教授 (00270463)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ペリオスチン / SOX11 / 強皮症 / 間質性肺炎 / 線維化 |
研究開始時の研究の概要 |
ペリオスチン(PN)とSOX11による肺線維化機序は不明である。本研究では、SOX11による新規肺線維化機序を明らかとするために、(1) SOX11による転写機構を介した間質性肺炎の発症機序の解析、(2) TGF-bシグナル経路におけるSOX11依存的線維化因子の探索・解析を進める。さらに、PNによる肺線維化機序の解明を進めるために、(3) 肺線維症患者におけるPNアイソフォームの同定・解析を行うとともに、間質性肺炎の新規治療戦略を構築するため、(4) PN中和抗体の肺線維化への効果を検討する。これより、PNを基軸とした新規肺線維化機序の解明と間質性肺炎の新たな治療戦略を構築する。
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研究成果の概要 |
転写因子SOX11SOX11による線維化機序については全く知られていない。SOX11による新規線維化機序の解明を目的とし、SOX11の解析を行った。 コンディショナルSOX11欠損マウスではブレオマイシンによる肺線維化形成の検討し、線維化形成が抑制されていた。これよりSOX11が線維化因子を誘導し線維化を増悪している可能性が示唆された。皮膚線維化モデルマウスにおいてもSOX11が重要であることを証明した。2. TGF-bシグナル経路におけるSOX11依 存的線維化因子の探索・解析 することにより、SOX11依存的にTGF-bにより誘導される遺伝子群の存在を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間質性肺炎は肺組織での不可逆的な線維化を伴い予後も極めて悪く、新しい治療薬の開発が求められている。我々は、マトリセルラータンパク質の一つであるペ リオスチンが、肺線維化の形成に重要な役割を果たしていることを世界に先駆けて明らかにしてきた。また、最近、転写因子の一つであるSOX11がペリオスチンの発現を誘導し、肺や皮膚線維化に関与していることを証明した。 今回、我々の同定したSOX11/ペリオスチンのフィードバックループを阻害することが出来れば、特定の線維化シグナルを阻害するので、IPF、SScの新たな治療戦略として期待される。
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