研究課題/領域番号 |
21K08184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
町田 健太朗 鹿児島大学, 医歯学総合研究科, 客員研究員 (90597569)
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研究分担者 |
井上 博雅 鹿児島大学, 医歯学域医学系, 教授 (30264039)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 重症喘息 / ステロイド抵抗性 / 2型自然リンパ球(ILC2) / 好酸球性副鼻腔炎 / Death receptor 3(DR3) / TNF~like ligand 1A(TL1A) / 気管支喘息 / 2型自然リンパ球 / TL1A / DR3 / ILC2 |
研究開始時の研究の概要 |
気管支喘息は好酸球浸潤を主体とする慢性気道炎症性疾患である。副腎皮質ステロイド薬は喘息のキードラックであるが、約15%には高用量吸入ステロイドを用いてもコントロールが不十分な患者が存在する。ステロイド抵抗性の病態や機序を解明し、重症喘息の新たな治療法を開発することは重要な課題である。 本研究では2型自然リンパ球(Innate lymphoid cell 2:ILC2)に発現してるDeath receptor3(DR3)とそのリガンドであるTNF-like protein 1A(TL1A)による、ILC2のステロイド抵抗性誘導の分子機序を解析し、重症喘息の病態における役割を解明する。
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研究成果の概要 |
喘息のキードラッグであるステロイドに抵抗性の重症喘息患者が存在しており、ステロイド抵抗性のメカニズムを解明することは重要な課題である。重症喘息患者の末梢血、および、気道では2型自然リンパ球(ILC2)が増加しており、喘息の重症難治化に関与していることが報告されている。本研究では、TNFスーパーファミリーであるTL1A /DR3に注目しILC2のステロイド抵抗性のメカニズムを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、好酸球性副鼻腔炎患者の鼻茸組織から単離したILC2は、TL1A/DR3シグナルによりステロイド抵抗性が誘導されることが明らかとなった。今まで不明であったILC2のステロイド抵抗性の機序を明らかにしたことは学術的に意義があると考えられる。また、本研究の研究成果は、TL1AやDR3、あるいはその細胞内シグナル分子を新規治療標的とした創薬につながることが期待され社会的意義がある。
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