研究課題/領域番号 |
21K08192
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53030:呼吸器内科学関連
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研究機関 | 国立感染症研究所 |
研究代表者 |
安達 悠 国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, 主任研究官 (40749016)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 交差防御抗体 / インフルエンザウイルス / ヒト交差防御抗体 / インフルエンザ / 免疫 / ワクチン / 抗体 |
研究開始時の研究の概要 |
申請者は、インフルエンザ感染マウスモデルにおける交差防御抗体の発達に関する研究を進めてきており、蓄積した免疫学的データから着想を得て、新規ユニバーサルワクチン抗原の開発に成功して知財化を完了した。 そこで本研究では、新たなワクチンデザイン戦略における科学的基盤の整備に向け、新規ワクチンにより誘導される“極めて優れた交差性を発揮するヒト抗体レパトア”に焦点を当て、その性状を解明することを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究では、抗原変異インフルエンザウイルスにも有効なユニバーサルワクチン開発に向け、ヒト交差防御抗体の性状解明を目的として研究を進めた。その結果、ヒト交差防御抗体であるLAH31は、ヘマグルチニン抗原の膜融合型構造においてのみ形成される抗原エピトープを認識するというユニークな結合性が明らかとなった。さらに、LAH31の交差結合には抗体軽鎖遺伝子における変異挿入が重要であることが判明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
抗原変異インフルエンザウイルスにも有効な交差防御抗体の誘導を目的としたユニバーサルインフルエンザワクチンの社会的妖精は高い一方、いまだその実用化は達成されていない。本研究では、臨床応用が進められている新規ワクチンの主な誘導ターゲットであるヒト交差防御抗体の結合様式および交差結合性の獲得機序を明らかとしたことで、今後の新規ワクチンのヒト応用および実用化へと繋がると考えられる。
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