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重症好酸球性気管支ぜん息に対する個別化医療を目指した好酸球サブセットの基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K08218
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53030:呼吸器内科学関連
研究機関久留米大学

研究代表者

川山 智隆  久留米大学, 医学部, 教授 (80289389)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワード気管支ぜん息 / 好酸球 / 表面抗原 / サブセット
研究開始時の研究の概要

申請者は、ヒトの誘発喀痰および末梢血からCD62L陽性またはCD69陽性の好酸球サブタイプの分離・同定に成功し、ぜん息患者と健常人では誘発喀痰や末梢血でそれぞれのサブタイプの分布が異なることも見出した。ヒト好酸球のサブタイプのバランスや臓器での分布の違いがぜん息の発症や重症化に関与しているとの作業仮説を建てた。本研究では、ヒト好酸球のサブタイプを解析することで難治性好酸球性ぜん息に対する個別化医療に向けた新たな治療法の開発に貢献したい。

研究成果の概要

好酸球表面抗原の表現型によるサブセットの気管支ぜん息(以下ぜん息)群とコントロール群の比較では、誘発喀痰ではぜん息群のCD62L陽性、CD69およびCD62L陽性、CD34陽性、CD69およびCD34陽性、およびCD62LおよびCD34陽性細胞割合がコントロール群に比較していずれも有意に低下していた。末梢血ではぜん息群がコントロール群に比較してCD62L陽性細胞割合が有意に低かった。誘発喀痰好酸球中CD69陽性細胞割合は1秒率と有意な負の相関を認め、CD62L陽性、CD62LおよびCD69陽性、あるいはCD69およびCD34陽性細胞割合はぜん息コントロール状態との有意な負の相関を認めた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ぜん息患者の誘発喀痰中CD62L、CD69、あるいはCD34陽性好酸球サブセットはいずれも健常人と比較して低下していた。またその好酸球サブセットはぜん息のコントロールレベルを反映していると考えられた。本好酸球サブセットはぜん息診断あるいはぜん息コントロール状況を把握するためのバイオマーカーになりえる可能性があり、治療の有用性の効果判定に利用できる可能性が示唆された。単に好酸球の実数や割合だけではぜん息病態を把握できない可能性があり、好酸球サブセットの解析がぜん息病態解明やぜん息治療の新規開発に貢献すると思われる。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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