研究課題/領域番号 |
21K08235
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
上野 仁之 杏林大学, 医学部, 講師 (30586251)
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研究分担者 |
長瀬 美樹 杏林大学, 医学部, 教授 (60302733)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ポドサイト / Myo10 / myosin / kinesin / 足突起 / モータータンパク質 / ミオシン / podcyte / foot process / podocyte / morphology / ダイニン / 慢性腎臓病 / 細胞骨格 |
研究開始時の研究の概要 |
慢性腎臓病(CKD)は新たな国民病で、放置すると透析や心血管病死に至り、患者のQOLや生命予後に大きく影響するが、いまだ特効薬がなく、病態に根ざした治療法の開発が喫緊の課題である。腎糸球体足細胞(ポドサイト)の障害は蛋白尿や糸球体硬化症を引き起こし、その形態機能制御はCKD治療の観点から重要である。本研究では、細胞骨格上を滑走する分子モーターに注目し、実験動物、細胞、分子レベルで解析を実施して、ポドサイトの形態形成、物質輸送、濾過バリア機能における役割を解明し、新規治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
ポドサイトは腎臓の糸球体に存在し、血液の濾過機能を担っている。ポドサイトは一次突起から足突起を伸ばし隣合う細胞と突起を組み合いスリット膜を形成している。濾過機能にはその特殊な形態が重要である事が知られている。今回、特にポドサイトに多く発現が確認されたモータータンパクの局在を調べ、さらにその中でMyo10について機能解析を行った。Myo10はポドサイトの形成初期には発現が少なく、成熟期に多く発現しており、さらに過剰発現をするとポドサイトの細胞株で突起の伸長を複雑化が促されることが分かった。これらのことよりMyo10はポドサイトの形態形成や維持に重要な役割を果たすことが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ポドサイトはその特殊な形態が濾過機能に重要である事が知られている。ポドサイトは高血圧や高血糖などの過度なストレスに曝されると足突起は消失し、濾過機能を失う。さらにストレスが続くと糸球体より脱落してしまう。ポドサイトは高度に分化した細胞で増殖能が無いため残った細胞がその埋め合わせをすることになりさらに細胞にストレスがかかり悪循環に繋がる。そのためポドサイトの形態の形成と維持は腎臓の濾過機能を保つために非常に重要な機構である。本研究はMyo10が形態形成の促進を担っていることが分かり、慢性腎臓病の予防や回復の礎になることが期待される。
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