研究課題/領域番号 |
21K08246
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
廣村 桂樹 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (70292597)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 腎臓病学 / 尿細管間質障害 / 筋線維芽細胞 / 腎線維化 / 腎不全 / フローサイトメトリー / 尿細管障害 |
研究開始時の研究の概要 |
腎臓病の悪化において、腎尿細管の線維化は重要な役割を果たしている。今回の検討ではフローサイトメトリーを利用してマウス腎線維化モデルにおける筋線維芽細胞のフェノタイプとその動態を明らかにする。そして筋線維芽細胞とその前駆細胞を単離して、次世代型遺伝子発現解析用アレイを用いて、筋線維芽細胞への形質転換に関連する分子と新たな細胞マーカーを探索する。さらにマウスの腎細胞を用いて、前駆細胞より筋線維芽細胞に形質転換する培養系の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、フローサイトメトリー(FCM)を用いて腎線維化の機序を解明した。片側尿管結紮(UUO)マウスの腎臓細胞を単離してFCMで経時的に解析した結果、非血球細胞であるPDGFRβ陽性細胞の一部がαSMA陽性の筋線維芽細胞となり、腎線維化に関与することを明らかにした。また、血球系細胞のF4/80陽性細胞がPDGFを始めさまざまなサイトカインやケモカインを産生することで、炎症や線維化の促進に関与している可能性が示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎線維化は末期腎不全に至る腎障害に共通してみられ、その病態解明と制御は、末期腎不全を阻止するために重要である。今回、我々はマウスUUOモデルにおける腎線維化に関与する細胞群や分子を明らかにした。これらの知見は腎線維化の早期診断や治療法の開発に繋がる可能性があり、腎疾患患者の生活の質向上や医療費削減に貢献することが期待される。
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