研究課題/領域番号 |
21K08253
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
田中 章仁 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (20846290)
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研究分担者 |
石本 卓嗣 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00534835)
丸山 彰一 名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (10362253)
古橋 和拡 名古屋大学, 医学部附属病院, 病院講師 (50835121)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / MSC / 人工多能性幹細胞 / iPS細胞 / 腎疾患 / 腎炎 |
研究開始時の研究の概要 |
間葉系幹細胞(MSC)は様々な疾患に対する治療効果が示されている。しかし、MSCは品質のばらつきがあるため、治療効果の担保が大きな問題となっている。本課題では、iPS細胞からMSCを分化誘導し、腎炎に対する治療効果が安定して高いことを確認し、MSCの欠点を克服する。さらに治療効果を高める操作を加え、これまでのMSCよりも、腎炎に対して各段に高い治療効果を得る。最終的には、既存の治療法を凌駕する、難治性腎疾患に対する全く新しい細胞治療を確立する。
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研究実績の概要 |
ヒト人工多能性幹細胞(iPS細胞)から分化誘導した間葉系幹細胞(MSC)を用いて実験を行った。もともと当教室ではMSC、特に低血清培養脂肪由来MSC(LASC)の研究が精力的に行われており、LASC研究での実績を参考に、実験に用いるモデル動物の作製、細胞の投与プロトコルや、治療効果を評価するプロトコルの確立も行った。iPS細胞から分化誘導したMSC(iMSC)を用いた腎疾患モデル動物への治療実験を行っていく中で、一定の治療有効性は示された。その実験の中で、細胞側の条件として、iMSCは、骨髄由来MSCに比較して老化しにくく、長期間継代が可能であり、また継代と共にその性質を変化させていくことも明らかになった。そのため、iMSC投与に際して、その治療効果を最大とする、最適な細胞条件の検討を進めている。また治療効果と関連する機序解明についても、有効性の異なる細胞条件ごとに、有効性と関連付けながら、確認を進めている。 研究の今後の発展を見据えて、大型モデル動物の作製を進めている。大型モデル動物への治療効果を踏まえ、最終的にはヒトへの応用を進めていくことを計画している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
iPS細胞から誘導したMSCの、腎疾患に対する有効性については確信を得つつある。また、iMSCは老化しにくく継代を長期間継続することが可能であるため、ヒトへの応用を考えた際に、大量の細胞数を確保する点に関して、有利であることが明らかになった。ただし細胞側の条件により、その有効性の高さには変化があるようであり、最適な条件を確立していくための実験を継続している。さらに有効性の高さと関連付けて、機序解析などを進めている。
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今後の研究の推進方策 |
今後はiMSCの、腎疾患に対する最も高い有効性を得られる細胞条件を決定し、それを用いたiMSCによる腎疾患モデル動物の治療方法を確立する。大型モデル動物へも展開し、最終的にはヒトへの応用を目指す。また、解明された機序から、iMSC治療をさらに洗練させていく。
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