研究課題/領域番号 |
21K08262
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 杏林大学 |
研究代表者 |
堅田 智久 杏林大学, 医学部, 助教 (10527229)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | ネフロン / セグメント / アフリカツメガエル / 腎臓 / 発生 |
研究開始時の研究の概要 |
腎臓は体液量の調節を行う重要な臓器であり、この調節は腎臓の構成単位であるネフロンが担っている。ネフロンの成熟過程におけるセグメント化の仕組みは、未だ不明な点が多く、それを制御する分子も同定されていない。 本研究では、アフリカツメガエル幼生が持つ腎臓の特徴を活かして、ネフロンのセグメント化に必須な分子を同定することを目的とする。未分化ネフロンと分化ネフロンにおける発現遺伝子の違いに着目し、セグメント化に関わると考えられる候補遺伝子に対して機能解析を行う。得られた知見を哺乳類に還元するために、マウスの相同遺伝子についても発現解析を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では、腎ネフロンにおけるセグメント形成のしくみを明らかにするために、アフリカツメガエルを用いて、セグメント化に必要な遺伝子を同定することを目的とした。前腎誘導したアニマルキャップを用いて、受精から5時間、22.5時間、31.25時間、40時間、53.5時間経過したものを解析対象とし、発現遺伝子の比較解析をRNAシークエンスにより行った。アフリカツメガエルのデータベースであるXenbaseをもとに、19680遺伝子を対象として、転写因子および成長因子を候補因子の中心として、最終的に12種類の遺伝子を選定することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
腎ネフロンの発生過程は、その構造的複雑さから解析が進んでいなかった。本研究では、構造が簡素なアフリカツメガエルのネフロンをモデルとして用いることで解析を容易にし、その知見がヒトをはじめとする哺乳類にも活かせることで、研究を促進する一助になったといえる。また、ネフロンの発生過程が明らかになれば、腎低形成や異形成に対する解明が進み、ネフロン発生期における疾患の原因究明にも役立つと考えられる。
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