研究課題/領域番号 |
21K08274
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
金 恒秀 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (40745238)
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研究分担者 |
水野 正司 名古屋大学, 医学系研究科, 特任教授 (20303638)
鈴木 康弘 名古屋大学, 医学系研究科, 特任講師 (20584676)
石本 卓嗣 愛知医科大学, 医学部, 教授 (00534835)
福井 聡介 名古屋大学, 医学系研究科, 特任助教 (90896060)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | ループス腎炎 / 補体副経路 / 補体制御因子 / SLE / 抗補体薬 |
研究開始時の研究の概要 |
ループス腎炎は全身性エリテマトーデスに伴う主要な臓器障害で、近年の免疫抑制療法によっても未だ多数の患者が末期腎不全に陥っている。自然免疫の一部である補体はループス腎炎の病態に深く関わっており、新たな治療標的になると期待されている。本研究では、ループス腎炎における補体(副経路)の病態への関わりを、活性系の抑制および制御系の増強の二つのアプローチで解明し、新たな治療法の提示を行う。
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研究成果の概要 |
補体は全身性エリテマトーデス(SLE)・ループス腎炎の病態に深く関わっており、新たな治療標的になると期待されている。本研究では補体副経路活性化因子のB因子を長期阻害する薬剤や、制御因子であるH因子の機能喪失型遺伝子改変マウスを用いて、自然発症および薬剤性ループス腎炎マウスモデルにおいて、各因子がSLE/ループス腎炎の病態への関わ理について検討した。現在までの結果ではB因子阻害およびH因子の機能喪失によりSLE/ループス腎炎が悪化するという傾向の結果を認めている。これらの結果からは、SLE/ループス腎炎における補体副経路への介入は、標的とする補体因子と治療時期が重要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ループス腎炎に対して様々な治療薬が用いられているが、腎不全を回避出来ない患者を認める。自然免疫の一部である補体系は全身性エリテマトーデス(SLE)との関連が以前から報告され、今日の抗補体薬の開発により、新たな治療標的として注目されている。 抗補体薬をSLE/ループス腎炎に対して使用する際に問題となるのは、標的とする補体系のタンパクによっては病態を悪化させる可能性があるということである。本研究では補体の副経路に焦点をあて、その活性系の抑制は病態を悪化させ、一方で制御系の増強によって病態を改善させる方向に働くことを示唆する結果がマウスモデルで得られる可能性があり、臨床的に意義がある。
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