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転写因子Mondoによる腎近位尿細管オートファジー・エネルギー代謝制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08276
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53040:腎臓内科学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

高畠 義嗣  大阪大学, 医学系研究科, 講師 (30403075)

研究分担者 猪阪 善隆  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (00379166)
酒井 晋介  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (60817360)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 中途終了 (2021年度)
配分額 *注記
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
キーワードMondoA / 近位尿細管 / 虚血再灌流 / オートファジー / ミトコンドリア / Rubicon / リソソーム / Mondo
研究開始時の研究の概要

Mondo は、オートファジーを制御するだけでなく、脂肪滴合成やリポファジーを介して、腎のエネルギー代謝を制御する主たる因子であるという仮説をもとに、尿細管におけるMondoの役割を、種々の遺伝子改変マウスを用いて明らかにし、将来的にはオートファジーをターゲットとした薬剤の開発への道筋をつけることを目標とする。

研究実績の概要

近位尿細管オートファジーは急性腎障害(AKI)のみならずAKI後の慢性腎障害(CKD)(AKI to CKD)への進展を抑制する。したがってオートファジーを亢進させることがAKIあるいはAKI to CKDの治療法の候補となる。しかしこれらの病態におけるオートファジーはリソソームストレス等の要因により停滞しがちであり、過剰なオートファジーの誘導は却って腎傷害を増悪させる。そのため、オートファジー制御因子の詳細な解明が必要である。そこで本研究ではオートファジーを制御する転写因子MondoAに注目した。MondoAあるいはその下流因子であるTXNIPの発現は虚血再灌流 (I/R)直後に低下し、その後再上昇した。次にMondoAの近位尿細管特異的ノックアウト (KO) マウスを用い、I/R 腎におけるMondoAの役割について検討した。KOマウスのI/R腎では、組織傷害の増悪、ミトコンドリア機能障害、電子顕微鏡にてオートリソソーム数の減少が観察された。さらにMondoA KO培養近位尿細管細胞を樹立し、低酸素・再酸素化におけるオートファジー活性を評価したところKO細胞で低下がみられ、ミトコンドリア膜電位が低下した。KO細胞はオートファジー抑制遺伝子であるRubiconの発現上昇がみられたことから、Rubicon・MondoAダブルノックダウン培養細胞を樹立し、低酸素・再酸素化を行ったところ、KO細胞で低下したオートファジー活性の改善がみられた。MondoA・Rubiconの近位尿細管特異的ノックアウト (DKO) マウスを作成し、I/Rによる腎組織傷害を確認したところ、野生型マウスと同程度の改善がみられた。以上よりMondoAは近位尿細管においてRubiconの発現を制御することでオートファジー活性を維持し、腎保護的に作用することが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2023-12-25  

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