研究課題/領域番号 |
21K08284
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53040:腎臓内科学関連
|
研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
佐藤 大介 順天堂大学, 医学部, 非常勤講師 (50621942)
|
研究分担者 |
鈴木 仁 順天堂大学, 医学部, 教授 (10468572)
鈴木 祐介 順天堂大学, 大学院医学研究科, 教授 (70372935)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | IgA腎症 / BAFF / APRIL / 糖鎖異常IgA1 / 粘膜免疫異常 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、IgA腎症における骨髄や全身のリンパ組織に展開している責任細胞の生存・糖鎖異常IgA1産生の機序を解明するため、IgA腎症自然発症モデルであるgddYマウスを用いた骨髄や脾臓、他のリンパ組織の細胞でのBAFF/APRILの発現の有無、そしてBAFF/APRILが細胞自体の生存維持と糖鎖異常IgA1産生を惹起することの証明を目的とする。
|
研究成果の概要 |
IgA腎症における骨髄や全身のリンパ組織に展開している粘膜型責任細胞の生存・糖鎖異常IgA1産生機序解明のため、IgA腎症モデルマウスを用いて検証した。まず、J鎖mRNA陽性粘膜型IgA陽性形質細胞(IgA+PC)をマウスの骨髄・脾臓・リンパ節から選択的に抽出することを試みたものの抽出が困難であった。また、抗BAFF抗体/抗APRIL抗体等を用いた多重染色によってJ鎖陽性IgA+PCの各組織における特徴を解析することも試みたが、こちらも染色条件が確立できなかった。研究全体を通じて、マウスの各組織からのIgA陽性PC抽出方法を確立できず、詳細な解析が困難であった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
IgA腎症の病態には、粘膜の免疫異常応答による糖鎖異常IgA産生が関与していると考えられており、本邦においては治療の一環として扁桃摘出術が行われている。また、これまでの基礎研究から、B細胞生存に関与するAPRILやBAFFといった因子についてもIgA腎症の病態に関与することが示唆されており、抗APRIL抗体などの臨床試験も実施されている。しかしながら、糖鎖異常IgAを産生する粘膜型免疫細胞がどのように全身に展開しているかは明らかでなく、本研究ではその解明を試みた。本研究ではリンパ組織から粘膜型免疫細胞を抽出する手法を確立できなかったため、今後のさらなる検証が必要であると考えられる。
|