研究課題/領域番号 |
21K08316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
澤村 大輔 弘前大学, 医学研究科, 客員研究員 (60196334)
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研究分担者 |
松崎 康司 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (50322946)
中野 創 弘前大学, 医学研究科, 准教授 (90281922)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 類天疱瘡 / 自己抗体 / 自己免疫性疾患 / 基底膜 / 水疱 / 高齢者 / 皮膚 / 水疱症 / 自己免疫 / 抗体 / モデルマウス |
研究開始時の研究の概要 |
水疱性類天疱瘡は,高齢者に高発する最も頻度の高い自己免疫性水疱症であり,全身に表皮下水疱が多発する重篤な疾患である.本症患者の血清中には,皮膚の基底膜を認識する抗基底膜抗体が存在する.その自己抗体が認識する基底膜蛋白は,BP180とBP230である.本研究の核心をなす学術的な問いは,抗BP230自己抗体の病原性の詳細な解明,である.
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研究成果の概要 |
水疱性類天疱瘡において, 細胞内蛋白であるBP230が自己抗原となる機序は解明されていない. 申請者は,新しいBP230水疱性類天疱瘡モデルマウスの作成に成功した.そのモデルマウスを用いて,自己抗体の詳細な解析や類天疱瘡の病態解明を行うことが,本研究の目的であった.本研究では, そのモデルマウスにおけるBP230に対する自己抗体の病原性やエピトープの検討,いろいろなペプチドで免疫した時の病変の出現の有無,動物モデルを用いた水疱性類天疱瘡の治療実験を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
比較的頻度の高い抗BP180自己抗体を有する水疱性類天疱瘡は, その発症機構について詳細に検討され明らかにされてきた. それに比較して, 抗BP230自己抗体を有する水疱性類天疱瘡は, 頻度は低く, その臨床的特徴から最近注目され, その発症機構の解明が急がれている. 今回我々が行った本研究により,抗BP230自己抗体の本質が明らかとなり,抗BP230型の本症の臨床的な特徴, またどのような治療が適するのか,など皮膚科の臨床に直結する卓越した結果が期待できる.
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