研究課題/領域番号 |
21K08324
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
新保 敬史 大阪大学, 大学院医学系研究科, 特任准教授(常勤) (70780609)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | シングルセル解析 / 劣性栄養障害型表皮水疱症 / 遺伝子型-表現型相関 / 表皮水疱症 / 劣勢栄養障害型表皮水疱症 / 遺伝子型-表現系相関 |
研究開始時の研究の概要 |
劣性栄養障害型表皮水疱症は、反復性の水疱形成を伴う皮膚遺伝性難病であり、現在根治的治療法はない。本疾患はCOL7A1遺伝子の変異により発症し、患者は生涯にわたって全身熱傷様症状に苦しむ。本研究では、患者ごとに病態が大きく異なる劣性栄養障害型表皮水疱症における遺伝子型-表現型相関を解明し、遺伝子診断情報に基づいた正確な病態予測を可能にするための基盤情報の集積を目的とする。具体的には、迅速マウスゲノム編集技術iGONAD法を活用したマウス遺伝学とシングルセル解析を駆使し、劣性栄養障害型表皮水疱症の発症に関わる各遺伝子変異が皮膚の恒常性、病態に対してどの様な影響を与えるか詳細に解析する。
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研究成果の概要 |
遺伝性皮膚難病である劣性栄養障害型表皮水疱症はCOL7A1遺伝子変異によって引き起こされる表皮水疱症の最重症型の一つであり、現在根治治療法がない。本研究では、遺伝子変異の種類と病態の相関を明らかにし、遺伝子診断に基づく病態予測を可能とすることを目指した。患者由来遺伝子変異モデルマウスの作成と単一細胞解析を通じて、本疾患における皮膚恒常性破綻メカニズムを分子レベルで理解することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、マウスモデルを用いた遺伝子型-表現型相関に基づく病態予測の可能性を探究した。特に、遺伝病や希少遺伝性難病において、遺伝子変異の種類と病態・予後の正確な関連付けのための基盤研究を展開した。この研究成果は、劣性栄養障害型表皮水疱症患者に対する適切な治療方針の決定の助けとなる。さらに、本手法は他の遺伝病にも応用可能であり、難病治療戦略の向上に寄与する可能性があり社会的意義も非常に大きい。
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