研究課題/領域番号 |
21K08330
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53050:皮膚科学関連
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研究機関 | 京都府立医科大学 |
研究代表者 |
峠岡 理沙 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80464585)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 血小板活性化因子 / アレルギー性接触皮膚炎 / 刺激性接触皮膚炎 / 好酸球 / アトピー性皮膚炎 / 接触皮膚炎 / 痒み / アレルギー / 皮膚 |
研究開始時の研究の概要 |
PAFの生合成酵素であるリゾホスファチジルコリンアシル転移酵素2(LPCAT2)欠損マウスを用いた①アレルギー性皮膚炎の急性期および慢性期の炎症反応におけるPAFの役割の解析、②アレルギー性皮膚炎の痒みの発生機序におけるPAFの役割の解析、ヒトサンプルを用いた③アレルギー性皮膚疾患患者におけるLPCAT2およびPAF、PAF受容体発現とそれらの皮膚炎 の重症度・痒みとの関連性の検討、を行う。
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研究成果の概要 |
血小板活性化因子(PAF)は炎症における重要なケミカルメディエーターであるが、皮膚におけるその機能は不明である。我々はPAF産生に関与する生合成酵素であるLPCAT2に注目し、アレルギー性および刺激性接触皮膚炎におけるPAFの役割を調べた。ハプテンあるいは刺激物質の塗布後の皮膚組織では、PAF量は炎症反応に伴い、増加していた。またLPCAT2欠損マウスでは、野生型マウスに比べて、ハプテンおよび刺激物質塗布後の皮膚の炎症反応は減弱していた。これらの結果は、PAFがアレルギー性および非アレルギー性の皮膚の炎症反応に関与していることを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アレルギー・炎症反応におけるPAFを介する炎症の機序が解明されれば、アトピー皮膚炎をはじめとするアレルギー性皮膚疾患の機構についての研究を大きく進展させ、生体が有する免疫・炎症機構の解明に新たな展開をもたらすことが期待できる。そしてこの基礎的研究の成果をもとに、PAFを活用した炎症性疾患の新たな発症予防法や治療法の開発を行うことで、PAFという概念を医療へ応用した斬新な治療法を確立することが期待できる。
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