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ストレスに伴うアトピー性皮膚炎の増悪機構と制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K08354
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分53050:皮膚科学関連
研究機関岩手医科大学

研究代表者

天野 博雄  岩手医科大学, 医学部, 教授 (70302487)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
キーワードアトピー性皮膚炎 / ストレス / NK細胞 / 肥満細胞 / かゆみ / 痒み
研究開始時の研究の概要

ストレスによるアトピー性皮膚炎 (AD)の痒み・湿疹病変の増悪に関して、病態の悪化の機序と制御を目的に研究を行う。私たちはこれまでに、自然免疫、獲得免疫で重要な役割を担うNK細胞が、ADの湿疹病変形成に関与していることを報告してきた。本研究では、ストレスによりADの痒み・湿疹病変が増悪する際の炎症細胞、特にNK細胞と肥満細胞の関与、さらに交感神経、視床下部-下垂体-副腎皮質系の作用について研究を行い、ADの痒みと湿疹病変の制御に繋げることを目的とする。

研究実績の概要

アトピー性皮膚炎モデルマウスの一つであるNC/Ngaマウスは、清潔な環境下では湿疹が生じないが、ダニや埃が多いコンベンショナルな環境下ではアトピー性皮膚炎様の湿疹が生じてくることが知られている。一連の研究で、通常では湿疹が生じない清潔な環境においても、NC/Ngaマウスに拘束水浸ストレス(water avoidance stress)によるストレス負荷を加えることで、アトピー性皮膚炎様の湿疹病変が生じることが明らかになった。また、湿疹病変が生じる際には痒みによる掻破行動が伴うことも分かった。掻破行動と湿疹の重症度には正の相関関係があった。
NC/Ngaマウスにおいて、湿疹の有無など様々な状態において、皮膚組織中の細胞に関して、NK細胞、T細胞、肥満細胞などの染色を行っている。同時にCD3、CD20、CD4,CD8など種々の染色を行っているが、それに加えて、CD56、CAF(cancer-associated fibroblast)についても検討を始めている。湿疹病変では炎症細胞の浸潤が増加するが、特にリンパ球の浸潤が増加する。さらに肥満細胞も増加するが、一方でNK細胞の低下がみられることも分かった。湿疹のあるマウスにおいては、NK細胞を移入することで湿疹病変が改善するが、同時に浸潤しているリンパ球や肥満細胞も減少することも確認している。現在、さらに詳細に研究をすすめている。NK細胞と肥満細胞、さらにはCAFとの関連が明らかになれば細胞と間質の関係が分かり、新たな知見となる可能性がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の研究計画に比べて遅れている。試薬の調達など遅れていたが、CAFをはじめとした試薬を揃え実験を行う。

今後の研究の推進方策

当初の予定の研究を順次行っていく。
抗体などの購入が滞り、研究が進んでいなかったが、今後スピードアップして研究を行う。
試薬が揃ったものから研究を随時始めていきたい。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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