研究課題/領域番号 |
21K08382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
矢倉 富子 東京医科大学, 医学部, 講師 (20722581)
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研究分担者 |
伊藤 正裕 東京医科大学, 医学部, 主任教授 (00232471)
内藤 宗和 愛知医科大学, 医学部, 教授 (10384984)
畑山 直之 愛知医科大学, 医学部, 准教授 (80534792)
福重 香 愛知医科大学, 医学部, 助教 (30805023)
名仁澤 英里 愛知医科大学, 医学部, 助教 (10879464)
永堀 健太 東京医科大学, 医学部, 客員研究員 (50759561)
河田 晋一 東京医科大学, 医学部, 助教 (00527955)
夏山 裕太郎 東京医科大学, 医学部, 助教 (60976926)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 一酸化炭素 / 血小板保存液 / CO-Dissolve / α顆粒膜GPⅡb/Ⅲa / 血小板 / 内因性生理活性ガスUFB / CORM-2 / 洗浄血小板 |
研究開始時の研究の概要 |
輸血に用いる血小板製剤は、予防的投与と治療的投与の目的で使用され、その需要は医療の高度化に伴い増加の一途にある。しかしながら、血小板製剤には安定供給や長期間の高い品質という点に関して、未だ多くの課題がある。近年、血小板において内因性生理活性ガスである一酸化炭素(CO)生成酵素が存在し、血小板凝集反応や血小板機能を制御していることが明らかになってきた。そこで、気泡径が1μm未満で、水中安定性のあるウルトラファインバブル(UFB)に着目した。本研究課題は、血小板の機能制御や品質を向上することを目指すものである。
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研究実績の概要 |
2022年度は、血小板への内因性生理活性ガスの検証を進めるため、前年度までの結果をもとに内因性生理活性ガスのガス種を一酸化炭素(CO)に設定して、『血小板への一酸化炭素溶存液(CO-Dissolve)の効果』に重点を置き検討した。血小板保存液(PAS液)は「ACD-A液:Bicanate液 = 1:20」を用いて調整し、PAS(CO-Dissolve)液は「ACD-A液:Bicanate液 = 1:20」とCOを1:1の比率で1時間以上浸透し作成した。10単位の研究用血小板製剤 (採血後1〜2日経過) を分注し、遠心(900g/5分)後、全容量の65%分の血漿を除去し、同量のPAS液・PAS(CO-Dissolve)液を添加した。さらに24℃で30分間浸透し、血小板を評価した。評価の指標として、透過型電子顕微鏡(JEM-1400 PLUS)・走査型電子顕微鏡・フローサイトメーター(BD FACS LyricTM)を用いた血小板は活性化する時、α顆粒膜GPⅡb/Ⅲaが放出反応に伴って表面膜へ移動することが知られている。今回、CO-Dissolve群において、α顆粒膜GPⅡb/Ⅲaの表面膜への移動が抑制されていることが認められた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究の成果は、内因性生理活性ガスの応用による新たな血小板保存液の開発を達成するため、段階的に課題をおき、研究に取り込む計画である。2022年度は血小板への一酸化炭素溶存液(CO-Dissolve)の検証を行なった。CO-Dissolveによる血小板への有効性および安全性の検証を行う為、マウス血小板を新たに用いて研究した。これらの結果を学術的基盤とし、将来的に内因性生理活性ガスを新たな血小板保存液に溶存させることで血小板の保存を行い、臨床応用へと展開したいと考える。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、以下の点に重点を置き研究を推進していく。2023年度の血小板への内因性生理活性ガスの至適条件を受けて、実際にマウスモデルにて効果を検証した。さらに、評価として前年度と同様に、マウス血小板に含まれる血小板の形態学的・機能学的評価を透過型電子顕微鏡(JEM-1400 PLUS)・走査型電子顕微鏡・フローサイトメーター(BD FACS LyricTM)にて行う。
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