研究課題/領域番号 |
21K08421
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
|
研究機関 | 岡山大学 (2023) 熊本大学 (2021-2022) |
研究代表者 |
久保田 翔 岡山大学, 医歯薬学域, 助教 (70747831)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 白血病 / エピゲノム / MLL / 小児 / 年齢依存 / 造血幹細胞 / がん / 造血 |
研究開始時の研究の概要 |
MLL融合がん遺伝子を原因とした白血病は、成人に比べ胎児・新生児の生後一年未満の患者で非常に高い頻度で見られることの明確な理由は数十年いまだ不明なままである。小児と成人で発症頻度に10倍以上の違いがあり、非常に大きな臨床的な違いがあるため、申請者は重要な意味があると考えた。そこで、トランスクリプトーム・エピゲノムを組み合わせた解析を用いて、白血病発症依存性を決定する因子の探索を行う。
|
研究成果の概要 |
年齢依存的な造血幹細胞性質の違いが、白血病の発症へもたらす影響を検証し、発達時期依存的な白血病発症モデルの解析を行う。また、マウスの骨髄は連続移植を行うことで、老化したマウスなどでも起きている炎症ストレスが造血幹細胞に加わり、造血幹細胞の性質が変化することが知られている。こうした造血幹細胞の細胞内環境の変化が、白血病の発症へもたらす影響を検証し、造血幹細胞ストレス依存的な白血病発症を解析する。そして、2つのモデルから得られた検証結果をもとに、白血病発症依存性を制御する造血幹細胞性質を解析した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MLL融合がん遺伝子による白血病は年齢との関係性が非常に高いことがよく知られている。成人期における白血病の5%程度でMLL融合がん遺伝子が検出されるが、新生児期においては白血病の50-80%の頻度でMLL融合がん遺伝子が検出される。t(9;11)によって生じるMLL融合がん遺伝子の一つであるMLL-AF9は、AMLを引き起こす主要なMLL融合がん遺伝子である。MLL融合がん遺伝子を原因とした白血病は、成人に比べ胎児・新生児の生後一年未満の患者で非常に高い頻度で見られることの明確な理由は数十年いまだ不明なままである。本研究成果は、MLL融合由来白血病発症機構を理解することで治療の基礎基盤となる。
|