研究課題/領域番号 |
21K08428
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
藤岡 龍哉 関西医科大学, 医学部, 准教授 (70403045)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 白血病 / 抗体療法 / CAR-T療法 |
研究開始時の研究の概要 |
白血病に対する現在の治療法は副作用が強く救命率も高いとは言えないため、血液腫瘍細胞に特異的かつ強力な効果を持つ新たな治療法の開発が望まれる。近年、血液がんの領域で新たな治療法であるCAR-T細胞療法が注目を集めているが、急性骨髄性白血病(AML)など骨髄系の白血病に対して有効なCAR-T療法はまだ開発されていない。申請者はAMLの細胞表面に発現する蛋白分子が腫瘍細胞に特有の立体構造をとっていることに着目し、新たなAMLに対するCAR-T細胞を開発する。
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研究成果の概要 |
インテグリンα4の立体構造が活性化状態のときに、より強い結合能をもつ抗体(抗体X)を見出した。 抗体Xが複数の白血病細胞株においてインテグリンα4が活性化状態にあるときにより強い結合能を示すことを明らかにした。 市販抗体に対しては全く結合能を示さず、抗体Xに対してのみ結合能を示す細胞株(細胞株Y)を発見した。今後も細胞株Yのインテグリンα4の構造解析をすすめ抗体Xの特性を明らかにすることにより、抗体Xによる抗体療法、及び抗体Xを応用したCAR-T療法などの白血病治療法の開発につなげたい。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インテグリンα4は活性化/非活性化状態の変化があり、それぞれ立体構造に違いを持つ。我々は活性化状態にあるときのみ強い結合能をもつ抗体を見出した。インテグリンα4は白血病細胞の表面にも発現していることが多いため、当抗体は白血病に対する新しい治療法に応用できるものと考えられる。 当研究において当抗体のみが強く結合する白血病細胞株があることを発見した。この細胞株のインテグリンα4の構造解析、及び当抗体のエピトープの解析を行うことにより新たな抗体療法やCAR-T療法などの白血病細胞治療法の開発につながるものである。
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