研究課題/領域番号 |
21K08436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
池田 啓 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (10456014)
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研究分担者 |
岩田 有史 千葉大学, 大学院医学研究院, 助教 (90436353)
中島 裕史 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (00322024)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | IgG4関連疾患 / 単細胞RNAシークエンス / 顎下腺 / コラーゲン / バイオマーカー / 疾患特異的細胞 / 単細胞RNAシーケンス / 罹患組織 |
研究開始時の研究の概要 |
IgG4関連疾患 (IgG4-RD) の病態は、罹患組織のIgG4陽性形質細胞の浸潤と著明な線維化により特徴づけられるが、その分子機構は解明されていない。本研究では、IgG4-RDおよび対照疾患の罹患組織および末梢血単核球のsingle cell RNA-sequencing (scRNA-seq) 解析により、疾患特異的細胞分化と相互作用を解明するとともに、新規疾患モデルマウスを用いた介入実験、ならびに臨床情報との関連解析を行い、疾患特異的バイオマーカーの確立と治療標的分子の同定を目指す。
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研究実績の概要 |
IgG4関連疾患(IgG4-RD)患者3例ならびに非自己免疫性疾患(コントロール)患者3例の顎下腺の生検検体を採取し、血球系細胞(CD45+) および非血球系細胞 (CD45-) を、フローサイトメトリーを用いて単離、また同症例の末梢血単核球(PBMC)を分離し、それぞれscRNA-seq解析 (10x Genomics) を実施した。 顎下腺検体において、IgG4-RD1例は検体不良により除外、コントロール1例は病理組織上炎症所見を認め不適切症例と考え除外、それぞれ2例ずつの検体を比較解析した。その結果、IgG4-RD群で特定の血球系細胞群が増加していた。また、IgG4-RDでは線維芽細胞における特定のタイプのコラーゲン遺伝子の発現が上昇していることが分かり、組織の免疫染色においても当該のコラーゲン蛋白の発現上昇が確認された。さらにIngenuity Pathway Analysis (IPA)により、その2つの現象の関連を示す仮説が立てられた。仮説検証のため、免疫染色、細胞株を用いた解析を実施中である。 上記患者とは別に、治療開始あるいは治療強化前のIgG4-RD患者10例を前向きコホートに組み入れ、臨床情報と血球・血清検体を収集した。またコントロール群として未治療シェーグレン症候群2例、健常者2例の血球・血清検体を保存し、バイオマーカー解析の準備をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナパンデミックにより、耳鼻咽喉科外来における生検が一時期停止したため、起点となるscRNAseq用生検検体の準備が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
免疫染色、細胞株を用いた解析により、前述の仮説の検証を急ぐ。マウスでの検討は行わない。PBMCのscRNAseqの解析結果と併せてバイオマーカー候補の選出を行い、集積中の前向き治療コホート、コントロール症例の検体で検証を行う。
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