研究分担者 |
森口 尚 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (10447253)
川上 民裕 東北医科薬科大学, 医学部, 教授 (20297659)
小林 匡洋 東北医科薬科大学, 医学部, 講師 (70749283)
桑田 亮 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, センター病院, 国立国際医療研究センター病院 医師 (10866502)
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研究実績の概要 |
好酸球性多発血管炎性肉芽腫症(EGPA)は, 気管支喘息の先行と,好酸球増多を特徴とする抗好中球細胞質抗体(anti-neutrophil cytoplasmic antibody: ANCA)関連血管炎である.何らかのアレルギーに反応した好酸球が, 組織障害に重要な役割を持つが, その増殖や自己免疫誘導の機序についての詳細は不明である.私たちは, 転写因子GATA1が好酸球の分化と増殖に必要不可欠であることに着目し, EGPAにおけるGATA1の役割を検討することを目的とする. CRTH2(Chemoattractant receptor-homologous molecule expressed on Th2 cell)は, プロスタグランジンD2(PGD2) 受容体の一つで, Th2, IL-C2, 好酸球などに選択的に発現しており, CRTH2は,type2サイトカイン産生や,Th2 細胞のapoptosisに役割を持つ.今回の研究では,好酸球のapoptosis におけるGATA1,CRTH2の役割を探究する. また, 好酸球はEtosisという細胞外トラップ(eosinophil extracellular traps: EETs)形成による細胞死を起こすことが報告され, 過剰なEETs形成がDNA, histonesや顆粒蛋白を表出させ,自己免疫を誘導する可能性があり, GATA1 の発現とEtosisの関連についても, 探求する. 現時点では,EGPA症例の末梢血検体や、皮膚生検などの検体を収集している.一部遺伝子検査を施行し,病態と関連する遺伝子について検討している.また,基礎的研究と共に、当院のEGPAを含めたANCA関連血管炎の症例について、臨床的特徴と、治療効果についても探究している.
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