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成人免疫異常症の診断と病態理解のための基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21K08454
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

木村 直樹  東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 講師 (00736184)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2022年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
キーワードTREC / KREC / 免疫抑制療法 / 免疫異常症 / TREC/KREC / リンパ球サブセット / 膠原病患者 / 重症感染症 / TREC値 / KREC値 / 成人膠原病 / 測定感度以下 / 自己免疫疾患 / 原発性免疫不全症
研究開始時の研究の概要

自己免疫疾患と診断されているケースの中には、原発性免疫不全症が一定数含まれているが、その診断は容易ではなく、成人発症例や免疫抑制療法が開始されてから判明するケースもある。原発性免疫不全症の簡易スクリーニングとして小児領域で実用化されているTRECs/KRECs(T細胞・B細胞新生能の指標)が成人の原発性免疫不全症の診断や免疫抑制療法中の感染症リスク判定にも有用であるか検証するための基礎的データを得るために、本研究では成人健常者、自己免疫疾患患者の免疫抑制療法実施前後のTRECs/KRECsを測定する。

研究成果の概要

成人の末梢血中TREC/KRECを測定できる系を確立した。成人初発膠原病患者のTREC/KRECを免疫抑制療法の前後で測定し、以下の知見を得た。1)治療前のTREC値は年齢と負に相関し、KREC値はIgM値と正に相関した。2)治療前TREC値はナイーブT細胞割合、KREC値はナイーブB細胞割合と正に相関した。3)免疫抑制療法によりTREC/KREC値は有意に低下した。4)治療後のTREC変化率とCD4+ T細胞割合の変化は正に相関し、治療後のKREC変化率はナイーブB細胞割合の変化と正に相関した。5)治療前後のKREC変化率はIgM値の変化量と正に相関した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

末梢血TREC/KREC値が成人における免疫抑制状態を定量的に評価する有用な指標となり得ることが示された。これにより、成人における免疫不全症の評価、診断が容易になる可能性がある。このことは、膠原病や自己免疫疾患と診断されている症例の中に潜む原発性免疫不全症の拾い上げ、免疫抑制療法を受けている症例の易感染性の評価に寄与する。さらには成人免疫異常症の病態理解に役立つ可能性がある。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 成人膠原病患者におけるqPCR法によるTRECs/KRECs定量を用いたリンパ球新生能評価と、その治療前後での比較2023

    • 著者名/発表者名
      板倉 卓司、木村 直樹、佐々木 広和、細矢 匡、今井 耕輔、保田 晋助
    • 学会等名
      第51回日本臨床免疫学会総会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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