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肺樹状細胞サブセットの同定とアレルギー性気道炎症における役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08463
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分54020:膠原病およびアレルギー内科学関連
研究機関国際医療福祉大学

研究代表者

川島 広稔  国際医療福祉大学, 国際医療福祉大学成田病院, 准教授 (60884442)

研究分担者 須藤 明  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (50447306)
廣瀬 晃一  国際医療福祉大学, 医学部, 主任教授 (90400887)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
キーワードシングルセルRNAシークエンス / アレルギー性気道炎症 / 肺樹状細胞
研究開始時の研究の概要

申請者はこれまでにアレルギー性気道炎症の惹起にCD11b陽性樹状細胞が必須であることを示したが、近年、単一細胞解析を用いた研究により、樹状細胞は転写因子の発現により特徴づけられる複数のサブセットより構成されることが明らかになった。本申請研究ではこれらの研究を発展させ、次世代シーケンサを用いた単一細胞トランスクリプトーム解析とエピゲノム解析を駆使して、アレルギー性気道炎症の惹起に重要なCD11b陽性樹状細胞サブセットを同定するとともに、その分化を特徴づけるマーカー遺伝子のプロモーターの制御下にCreリコンビナーゼを発現するマウスを作成し、その局在と機能を明らかにする。

研究実績の概要

研究計画1では野生型マウスへHDM、或いはPBS(コントロール)を経気管支投与することによりアレルギー性気道炎症を惹起することによりアレルギー性気道炎症モデルのマウスが作成した。それぞれの群のマウス肺からCD11b+ DC (CD11c+, CD11b+, Siglec F -)と気道上皮細胞をFACSにより単離する作業を行っておりシングルセルRNAシークエンスのセットアップが完了して単一細胞RNAシークエンス解析を用CD11b+ DCのサブセット構成を明らかにし、各サブセットに特異的に発現する遺伝子(マーカー遺伝子)を同定中である。研究計画2では肺
CD11b+DCの単一細胞RNAシークエンスの解析結果からTSLP受容体、IL-33受容体を高発現す
るサブセットを同定中である。肺CD11b+DCを単離し、ChIP(chromain immunoprecipitation) シークエンス(ChIP-seq)、ATACシークエンス(ATAC-seq)を用いて、TSLP受容体、IL-33受容体遺伝子座のエピジェネティック変化を解析中である。それぞれの細胞に発現するサイトカイン、サイトカイン受容体の情報をもとに、気道上皮細胞と各DCサブセット間のサイトカインクロストークを網羅的に解析している。研究計画3ではヒト喘息患者における肺DCの解析として国際医療福祉大学成田病院アレルギー・膠原病内科へ通院中の喘息患者の臨床情報(発症年齢、重症度、BMI、治療反応性等)、末梢血好酸球数、呼気中NOなど の臨床パラ
メーター、誘発喀痰検査の情報(好中球比率、好酸球比率)を取得中である。誘発喀痰中に含まれるDCをフローサイトメトリーで解析するセットアップを行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

コロナ渦にために海外からのノックアウトマウス搬入や患者検体採取が遅れているため。

今後の研究の推進方策

今後単一細胞RNAシークエンス解析を用いてCD11b+ DCのサブセット構成を明らかにし、各サブセットに特異的に発現する遺伝子(マーカー遺伝子)を同定する研究を更に推進する予定である。また、同定したマーカー遺伝子のプロモーターの制御下にCreリコンビナーゼを発現するトランスジェニックマウスを作成する予定である。このマウスとROSA26-flox-STP-flox-tdTomato-DTR (diphtheria toxin receptor)マウスを交配しDCサブセット特異的にtdTomatoとDTRを発現するマウスを作成する予定である。研究計画3のヒト喘息患者における肺DCの解析では誘発喀痰中に含まれるDCをフローサイトメトリーで解析する予定である。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023 2022 2021 2020

すべて 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 1件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 3件) 学会発表 (6件)

  • [雑誌論文] Polyarteritis nodosa with splenic rupture and multiple cerebral infarctions2024

    • 著者名/発表者名
      Norimatsu Yuta、Saku Aiko、Kawashima Hirotoshi、Minagawa Takuya、Itano Osamu、Shiga Takashi、Hayashi Yuichiro、Hirose Koichi、Sugaya Makoto
    • 雑誌名

      The Journal of Dermatology

      巻: - 号: 8

    • DOI

      10.1111/1346-8138.17162

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] Prevalence and risk factors of osteonecrosis of the femoral head in patients with ANCA-associated vasculitis: a multicentre cohort study2023

    • 著者名/発表者名
      Mimura N, Iwamoto T, Furuta S, Ikeda K, Kobayashi Y, Nakamura T, Saku A, Kagami SI, Matsuki A, Takahashi K, Umibe T, Nakagomi D, Sanayama Y, Sugimoto T, Fukuta M, Hiraguri M, Kawashima H, Hirose K, Nakajima H. et al.
    • 雑誌名

      RMD Open

      巻: 9 号: 1 ページ: 1-7

    • DOI

      10.1136/rmdopen-2022-002787

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書 2022 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Peripheral Ulcerative Keratitis Associated With Large Vessel Vasculitis2021

    • 著者名/発表者名
      Shun Uchida , Yuki Kaji , Mutushito Ui , Hirotoshi Kawashima , Tomohiko Usui , Yoshiyuki Ohira
    • 雑誌名

      Cureus

      巻: 13

    • DOI

      10.7759/cureus.15767

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] T-bet and STAT6 Coordinately Suppress the Development of IL-9-Mediated Atopic Dermatitis-Like Skin Inflammation in Mice2020

    • 著者名/発表者名
      Makita S, Takatori H, Matsuki A, Kawashima, Iwata A, Tanaka S, Nakagomi D, Oya Y, Matsumura R, Tamachi T, Suto A, Suzuki K, Hirose K, Nakajima H
    • 雑誌名

      J Invest Dermatol.

      巻: Online ahead of print 号: 5 ページ: 1274-1285

    • DOI

      10.1016/j.jid.2020.08.029

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] リウマチ性多発筋痛症患者における疾患活動性と肩関節超音波検査所見の関連2023

    • 著者名/発表者名
      川島 広稔
    • 学会等名
      第67回日本リウマチ学会総会・学術大会
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
  • [学会発表] 大動脈炎症候群に合併した辺縁潰瘍性角膜炎 の一例2022

    • 著者名/発表者名
      川島 広稔
    • 学会等名
      第66回日本リウマチ学会総会・学術大会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] 大動脈炎症候群に合併した辺縁潰瘍性角膜炎の一例2022

    • 著者名/発表者名
      川島 広稔
    • 学会等名
      日本リウマチ学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 当科における好酸球性多発血管炎性肉芽腫症EGPAに対しメポリズマブを使用した14例の臨床経過2022

    • 著者名/発表者名
      川島 広稔
    • 学会等名
      日本リウマチ学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] ANCA関連血管炎患者における大腿骨頭壊死症の有病率と発生リスク因子の解析2022

    • 著者名/発表者名
      川島 広稔
    • 学会等名
      日本リウマチ学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
  • [学会発表] 進行性間質性肺炎合併を合併した臨床的無筋症性皮膚筋炎に対してニンテダニブを導入した一例2021

    • 著者名/発表者名
      川島 広稔
    • 学会等名
      日本リウマチ学会総会・学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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