研究課題/領域番号 |
21K08513
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54030:感染症内科学関連
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研究機関 | 北里大学 |
研究代表者 |
高橋 孝 北里大学, 感染制御科学府, 教授 (00292855)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 人獣共通感染症 / 病原細菌 / 転写物配列 / 宿主細胞内侵入 / 宿主細胞内生存 / 宿主細胞内侵入性 / 宿主内定着性 / 薬剤耐性 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、犬・猫といった伴侶動物と人との距離は益々近接している。人のメンタル・サポートといった長所がある一方で、犬・猫⇔人での病原体の伝播が懸念されている。 本研究では、元来、動物に存在する犬レンサ球菌がなぜ人へ伝播して感染症を引き起こすのか、その機序を探索することを目的としている。さらに、抗生物質の効果が弱まる機序についても解明することも予定している。 これらの成果を基盤として、新たな抗生物質の開発へと結び付けたい。
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研究成果の概要 |
近年、犬・猫といった伴侶動物と人との距離は益々近接している。人のメンタル・サポートといった長所がある一方で、犬・猫⇔人での病原体の伝播が懸念されている。 本研究では、人獣共通病原菌となる犬レンサ球菌が保有する侵入性・定着性・薬剤耐性・病原性に関してゲノム/転写を踏まえて解明することを目的とした。 その結果、犬レンサ球菌は他のレンサ球菌(例えば、化膿レンサ球菌)と類似した侵入性機構・定着性機構・薬剤耐性機構・病原性機構を有していることが明らかとなった。今後、さらなる解明が求められる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は人獣共通病原菌である犬レンサ球菌が保有する侵入性・定着性・薬剤耐性・病原性を解明したものであり、検索した限り、日本における最初の研究成果となる。 本菌種も他のレンサ球菌(例えば、化膿レンサ球菌)と類似した侵入性機構・定着性機構・薬剤耐性機構・病原性機構を有している点は学術的に興味深い。 ペニシリン結合タンパク質におけるアミノ酸置換を示すペニシリン低感受性犬レンサ球菌の実証を踏まえ、獣医診療における抗菌薬の慎重投与を早急に促進する必要がある。
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