研究課題/領域番号 |
21K08530
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
野村 和弘 神戸大学, 医学部附属病院, 特定助教 (70450236)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 骨格筋 / 運動 / 加齢 / サルコペニア / 骨格筋リモデリング |
研究開始時の研究の概要 |
骨格筋組織では収縮に伴い機械的損傷が生じ、回復再生を絶えず繰り返している。このような骨格筋のリモデリングプロセスには骨格筋細胞、筋衛星細胞、炎症細胞、さらにこれらの細胞から分泌される液性因子が筋損傷部位において統合的協調的に関与していると考えられている。これらのメカニズムは運動で活性化される一方、加齢とともに低下することが知られているが、運動時のいかなるシグナルが寄与しているのかその実体は明らかではない。本研究では、サルコペニアの新規治療法の開発を念頭に、運動によって活性化され、加齢とともに低下する骨格筋リモデリングプロセスの起点となるシグナルの実体を明らかにする。
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研究実績の概要 |
骨格筋組織では収縮に伴い機械的損傷が生じ、回復再生増大を絶えず繰り返している。このような骨格筋のリモデリングプロセスには骨格筋細胞、骨格筋幹細胞である筋衛星細胞、炎症細胞、さらにこれらの細胞から分泌されるサイトカインやケモカインなどの各種液性因子が筋損傷部位において統合的協調的に関与していると考えられている。これらのプロセスはトレーニング運動で活性化される一方、加齢とともに低下することが知られているが、運動時のいかなるシグナルが寄与しているのかその実体は明らかではない。代表者が作出した骨格筋特異的β2アドレナリン受容体欠損マウスは、「運動効果に対して抵抗性」を示し、加齢とともに骨格筋量および骨格筋のリモデリング能の低下したサルコペニアの表現型を呈するマウスであった。骨格筋のリモデリング能に関わる因子を同定するために、本マウスの遺伝子発現解析および骨格筋マルチオミクスデータベースから、運動時に骨格筋から分泌され、加齢でその発現が減弱する因子を探索した。さらにこれらの因子の中からβ2アドレナリンシグナルによってその発現が制御される因子を絞り込み、骨格筋のリモデリング能に関わるいくつかの候補分子を同定した。骨格筋特異的β2アドレナリン受容体欠損マウスを用いた解析から、これらの因子は骨格筋の再生修復時の炎症細胞の集積に関わることが明らかとなった。引き続き骨格筋のリモデリングプロセスにおけるこれらの因子の役割について解析を継続する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
骨格筋のリモデリングプロセスに関わる因子の探索の結果、運動で活性化され、加齢とともに低下するいくつかの候補分子を同定し、それらの機能解析をすすめている。これは当初の研究目的である、「運動によって活性化され、加齢によって減弱する骨格筋リモデリングプロセスの起点となるシグナルの実体は何か」という本研究課題の核心をなす学術的「問い」を明らかにするために必須の知見であり、本研究は順調に進展しているといえる。
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今後の研究の推進方策 |
これまでに見出した運動で活性化される一方、加齢とともに低下するいくつかの候補分子についてさらに解析をすすめる。これらの分子はβ2アドレナリンシグナルで制御される分子であるため、我々が作出した骨格筋特異的β2アドレナリン受容体欠損マウスを用いて骨格筋のリモデリング能を検証する。
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