研究課題/領域番号 |
21K08550
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 金沢大学 |
研究代表者 |
安藤 仁 金沢大学, 医学系, 教授 (50382875)
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研究分担者 |
藤原 浩 金沢大学, 医学系, 教授 (30252456)
大黒 多希子 金沢大学, 疾患モデル総合研究センター, 教授 (30767249)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 生活習慣病 / 生体リズム / 体内時計 / 時計遺伝子 / 肝 / GLP-1 / 肥満 / 2型糖尿病 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、末梢体内時計の障害は生活習慣病の一因であることが明らかになってきた。しかし、末梢時計が障害される機序は未だ明確ではなく、その治療法も確立していない。そこで本研究は、モデルマウスの肝細胞や脂肪細胞をシングルセルレベルで解析することにより、肥満2型糖尿病と関連する末梢時計障害の本態を明らかにする。さらに、遺伝子改変マウスを用いて、消化管ホルモンGLP-1が体内時計を制御する機構を解明することにより、末梢時計障害の治療基盤を確立する。
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研究成果の概要 |
近年、体内時計の障害は生活習慣病の一因であることが判明した。そこで本研究は、われわれが見出した体内時計制御薬であるGLP-1受容体作動薬の作用機構を解明し、体内時計障害の治療基盤を確立することを目的とした。GLP-1受容体作動薬エキセナチドは、1.活動期開始時(ヒトでの朝)に投与すると不規則な食生活による肝体内時計障害を予防可能、2.規則正しい生活時には投与時刻にかかわらず肝体内時計への影響なし、3.中枢神経のGLP-1受容体を介して肝体内時計に作用することが明らかになった。これらの知見は、末梢時計障害の予防・治療法の開発に有用であり、新たな生活習慣病治療薬の開発につながるものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、GLP-1受容体作動薬の体内時計を適切な時刻に投与することにより不規則な生活による体内時計障害を抑制できることが明らかになった。また、規則正しい生活をしている場合にはGLP-1受容体作動薬をいつ投与しても問題ないこと、GLP-1受容体作動薬は中枢神経を介して末梢臓器の体内時計を制御することも判明した。これらの成果はGLP-1受容体作動薬の治療効果の向上や新たな生活習慣病治療薬の開発につながる可能性があり、それらが実現した際の社会的意義は大きい。
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