研究課題/領域番号 |
21K08554
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
奥野 陽亮 大阪大学, 大学院医学系研究科, 助教 (10534513)
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研究分担者 |
大月 道夫 大阪大学, 医学系研究科, 准教授 (00403056)
福原 淳範 大阪大学, 大学院医学系研究科, 寄附講座准教授 (00437328)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | ARMC5 / クッシング症候群 |
研究開始時の研究の概要 |
脂肪細胞における脂質合成は、脂肪細胞の脂質蓄積能を改善し、脂肪肝をはじめとした異所性脂肪蓄積やインスリン抵抗性を緩和する。近年我々は、クッシング症候群(ステロイド過剰症)の原因遺伝子ARMC5が、脂質合成において中心的な役割を果たすSREBPのユビキチンリガーゼであり、蛋白量を制御することを明らかにした。本研究では、組織特異的ARMC5欠損マウスの解析により、ARMC5-SREBPの個体レベルでの意義を探索する。
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研究成果の概要 |
脂肪細胞特異的Armc5欠損マウスの脂肪組織において、脂肪酸不飽和化の減少が認められた。また、腸間膜脂肪組織の重量増加は、脂肪細胞数の増加によると考えられた。更に、ATACシークエンスを施行したところ、Scd1遺伝子座周辺のSREBP1結合領域においてピークが減弱した。 SCAP欠損CHO細胞を作製した所、全長型SREBF1は著明に減少したが、ARMC5を二重欠損させると、全長型SREBF1の蛋白量は回復した。また、HEK293TにおいてSCAPを過剰発現させると、ARMC5による全長型SREBF1の分解作用は阻害され、核内型SREBP1/全長型SREBP1比は増大した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでin vitroでの機能のみが解明されていたARMC5が、in vivoの脂肪組織においてSREBF1の活性に必須であり、脂肪酸不飽和化や内臓脂肪蓄積を制御すること、また、これがSCAP非結合型SREBF1の分解によることを明らかにした。 本研究により、内臓脂肪蓄積の新たな制御機構が明らかとなり、内臓脂肪蓄積抑制薬の開発につながる可能性がある。
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