研究課題/領域番号 |
21K08556
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54040:代謝および内分泌学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
大塚 文男 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40362967)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 視床下部 / 下垂体 / 生殖内分泌 / ステロイドホルモン / 時計遺伝子 / ゴナドトロピン / 生殖内分泌系 / 卵巣 / ステロイド合成 / 骨形成蛋白 / 骨形成蛋白 BMP |
研究開始時の研究の概要 |
卵巣機能不全へのアプローチにおいてH-P-O系の分子機構は不明な部分が多い。本研究では、女性のライフステージに亘って高血圧・肥満・糖尿病など生活習慣病を惹起し、月経不順・不妊の原因となる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の病態生理に着目し、BMP分子により形成される複雑な卵胞内情報伝達系を分子生物学的に紐解くとともに、H-P-O系におけるBMP機能を明確化し、多彩な機能をもつBMPを卵胞機能のインディケーターとして応用すべく研究を展開する。
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研究成果の概要 |
我々は卵胞発育を調節するBMP(Bone Morphogenetic Protein)を中心に研究を進めてきた。BMPが卵巣の卵胞を構成する細胞機能の調節因子であり、内分泌系を制御するコミュニケーターとして卵胞発育・ステロイド合成を調節することを明らかにした。本研究では、生殖年齢女性に高頻度に見られ女性のライフステージに亘って生活習慣病に関連し、月経不順・不妊の原因となる多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)の病態に着目し、BMPにより形成される卵胞内情報伝達系を紐解くとともに、BMP機能を明確化し多彩な機能をもつBMPを卵胞機能のインディケーターとして、病態解析や創薬へと応用すべく研究を計画した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々はこれまで卵巣BMPシステムの存在と生理活性について研究を進めてきた。BMPが卵母細胞と顆粒膜細胞のモデュレーターとして、また下垂体・副腎を含む広汎な機能を持つことを示してきた。本研究成果として、PCOS病態からのアプローチにより、PCOSに伴うステロイド分泌や時計遺伝子・リズム因子の変動が、BMPシグナルや卵胞ホルモン合成系へ与える影響が明らかとなり、PCOSの病態を基軸に排卵・月経周期を形成するリズム調節、そして生殖内分泌モデュレーターとしてBMP分子が織りなすSystemic Communicationが新たに示され、BMPの卵胞機能診断や創薬への可能性について拡大したと考えている。
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