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細胞内シグナル伝達阻害薬が内分泌療法耐性乳癌の治療感受性を回復させる機序の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08599
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

徳田 恵美  福島県立医科大学, 医学部, 講師 (70621960)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
キーワード内分泌療法耐性乳癌 / PI3K阻害薬 / ER発現メカニズム / 内分泌耐性 / ER陽性進行再発乳癌 / ER発現の可塑性
研究開始時の研究の概要

内分泌療法に耐性を獲得しエストロゲンレセプター(ER)の発現が低下した乳癌が、再度内分泌療法に感受性を取り戻す可能性とそのメカニズムついての研究を行う。
我々の樹立した内分泌療法耐性乳癌細胞株にPI3K阻害薬などの薬剤を添加することでERの発現変化が起こりうるかを確認し、それら細胞の特徴について蛋白発現解析や網羅的遺伝子解析法を用い探索する。ERの機能は標的遺伝子の発現やレポーターアッセイ法で解析し、ERの蛋白発現に関わる遺伝子の変化や遺伝子修飾変化の有無についてエピジェネティックな手法を用いて解析し、未だ明らかでないPI3K-mTOR経路とER経路の関係についても解明する。

研究実績の概要

内分泌療法に耐性を獲得しエストロゲンレセプター(ER)の発現が低下した乳癌が、再度内分泌療法に感受性を取り戻す可能性とそのメカニズムついての研究を遂行している。
我々の樹立した内分泌療法耐性乳癌細胞株にPI3K阻害薬などの薬剤を添加することでERの発現変化が起こりうるかを確認し、それら細胞の特徴について蛋白発現解析や網羅的遺伝子解析法を用い探索した。ERの機能は標的遺伝子の発現やレポーターアッセイ法で解析し、ERの蛋白発現に関わる遺伝子の変化や遺伝子修飾変化の有無について確認したところ、ER標的遺伝子の変化が再現性をもってみることができた。
エピジェネティックな手法を用いて解析し、未だ明らかでないPI3K-mTOR経路とER経路の関係についても解明したいと考えており、今後PI3K阻害薬をはじめとするER発現を変化させうる薬剤の添加が直接エピゲノム制御と関連している可能性について検討を行っている。
方法は①まずERが再発現した細胞の内分泌感受性について、内分泌療法薬を添加する細胞増殖試験、ERが直接作用するエストロゲン応答配列(ERE)の機能を測定するERE-ルシフェラーゼによるアッセイ法によるERの機能解析を行う。
②次にERの蛋白発現に関わるエピジェノミックな変化をクロマチン免疫沈降法、ジェノミックな変化をDNAメチル化解析法で検討する。
③次世代シークエンサーを使って標的遺伝子の遺伝子発現変動を網羅的に解析するRNA-seqの手法を用い、国内外の公共データベースの遺伝子発現と本研究の遺伝子発現変化の変動解析を行いたいと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2023年度は業務全体における研究に対するエフォートが前年度より少なく、実際に1人でおこなっていたウエスタンブロット等の実験の結果が少なくなってしまった。また、海外でPI3K経路についての研究を行っている先生方と実際にお会いし、研究ディスカッションしようと考えていたが、渡航費の高騰などによりディスカッションが進まなかったことが原因と考えます。

今後の研究の推進方策

2023年度後半より、研究・実験を遂行するための研究補助員を雇うことが可能となった。研究を目標に向かって遂行することができるようになり、今まで時間が不足し行うことができなかった実験を行うことができるようになった。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて 2023 2022 2021

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] The Impact of Being Underweight on the Prognosis of Older Patients With Early Breast Cancer2023

    • 著者名/発表者名
      ISHIZUKA YUMIKO、HORIMOTO YOSHIYA、MORITA MIDORI、KAWAMURA YUKINO、SEKINE KATSUTOSHI、OBAYASHI SAYAKA、KOJIMA YUKI、TOKUDA EMI、HIGUCHI TORU、SHIMOMURA AKIHIKO
    • 雑誌名

      Cancer Diagnosis & Prognosis

      巻: 3 号: 6 ページ: 678-686

    • DOI

      10.21873/cdp.10272

    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Is adjuvant chemotherapy necessary in older patients with breast cancer?2022

    • 著者名/発表者名
      Morita Midori、Shimomura Akihiko、Tokuda Emi、Horimoto Yoshiya、Kawamura Yukino、Ishizuka Yumiko、Sekine Katsutoshi、Obayashi Sayaka、Kojima Yuki、Uemura Yukari、Higuchi Toru
    • 雑誌名

      Breast Cancer

      巻: 29 号: 3 ページ: 498-506

    • DOI

      10.1007/s12282-021-01329-7

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Everolimus+Exemestane療法後に腫瘍崩壊症候群をきたした進行乳癌の一例2021

    • 著者名/発表者名
      竹村 真生子, 岡崎 護, 羽成 直行, 徳田 恵美, 田辺 真彦, 林 嗣博, 水谷 知央, 林 孝朗, 中村 優飛, 根本 悠里, 佐久間 芽衣, 叶多 諒, 萩尾 浩太郎, 絹田 俊爾, 山口 佳子, 輿石 直樹
    • 雑誌名

      福島医学雑誌

      巻: 21 ページ: 35-40

    • NAID

      40022601256

    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] Neutrophil-lymphocyte ratio and absolute lymphocyte count, inflammatory markers in elderly breast cancer, may predict lymph node metastasis in operable breast cancer.2023

    • 著者名/発表者名
      Tokuda E, Morita M, Shimomura A, Horimoto Y, Kawamura Y, Ishizuka Y, Sekine K, Obayashi S, Kojima Y, Higuchi T,
    • 学会等名
      San Antonio Breast Cancer Symposium, San Antonio, TX, PO5-15-03, Dec 8 (10-14), 2023
    • 関連する報告書
      2023 実施状況報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] Biologyから考えるLuminal-HER2乳癌の治療戦略2022

    • 著者名/発表者名
      徳田恵美
    • 学会等名
      第30回 日本乳癌学会
    • 関連する報告書
      2022 実施状況報告書
  • [学会発表] ER発現が低下した内分泌療法耐性乳癌細胞のER発現をPI3K阻害薬が再発現させる機序にエ ピゲノム変化が関与する2021

    • 著者名/発表者名
      徳田恵美、佐々木駿太、坪井洸樹、豊澤大地、鈴木友菜、塚原美理、佐治重衡、林 慎一
    • 学会等名
      第29回日本乳癌学会
    • 関連する報告書
      2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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