研究課題/領域番号 |
21K08659
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
瓜田 泰久 筑波大学, 医学医療系, 講師 (90361352)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 先天性横隔膜ヘルニア / 横紋筋 / 再生医療 / 横紋筋再生 / 横隔膜ヘルニア |
研究開始時の研究の概要 |
巨大欠損孔の横隔膜ヘルニアに対してパッチ閉鎖を行う際に、自己由来の組織と置き換わるscaffoldを開発し、臨床応用可能であることが明らかになったが、人体に使用するにはより強度が必要となる。よって、いかに強度を上げられるかを追求するが、その方法として、in vivoにおいてCDHの実際の環境を再現させ、大網血管を二重にしたscaffoldに間置し、血流を維持できるか否かを検討する。これは、in vivoでのあらたな臓器再生モデルを提唱することとなり、血管系の再生により強固な生体構造が維持できれば、早期に臨床応用が可能となる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的の一つは、先天性横隔膜ヘルニア(CDH)を治療するために、現存する組織・機能を有効利用してin vivoにおいて欠損した横隔膜の再生を図るため の新しい手法を開発することにある。最終的に欠損孔を自己組織で修復させるためには、組織吸収性の高い担体を使用し、担体そのものは消失させる必要があ る。本研究においてはさらに、高い細胞接着・増殖促進作用をもつ天然高分子コラーゲンスポンジをハイブリッドさせたシート状担体を使用することとし、2021 年度はその制作を物質・材料研究機構に依頼した。 このシート状担体は「PLGA-collagen hybrid mesh」であり、加工しやすい反面細胞接着作用に乏しい生体内吸収性担体であるpoly-DL-lactic-co-glycotic- acid(PLGA)に細胞接着・増殖促進作用をもつ天然高分子コラーゲンスポンジをハイブリッドさせたものである。 また、このPLGA-collagen hybrid meshに血管系を有茎で組み込むことが可能であれば、血管系の再生の可能性を探ることが可能となる。これをラットモデルで 行うこととした。有茎で組み込める血管系の解析と、その間置法を開発すること目標としていた。 血管系は有茎で横隔膜に届く必要があり、ラットにおいては 他の組織を最大限犠牲にすることなく利用できる組織としては大網が有効であることが判明した。大網は横隔膜に届くように部分的に切開を加え延伸させたの ち、PLGA-collagen hybrid meshに挟み込み横隔膜に縫着させることで、求める有茎血管系組織を間置させた横隔膜修復技術を確立できると思われ、その開発を2023年度の目標としていた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究の今後の推進方策としては、ラットへの安定したシート状担体の導入であり、このモデルを安定させ、血管系の有無による差異を検討する予定である。安 定したモデルの検討が可能であれば、組織学的検討も可能となる。
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今後の研究の推進方策 |
本研究の今後の推進方策としては、ラットへの安定したシート状担体の導入であり、このモデルを安定させ、血管系の有無による差異を検討する予定である。安 定したモデルの検討が可能であれば、組織学的検討も可能となる。
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