研究課題/領域番号 |
21K08678
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
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研究機関 | 公益財団法人がん研究会 |
研究代表者 |
小林 隆之 公益財団法人がん研究会, 有明病院 乳腺内科, 副部長 (50625738)
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研究分担者 |
北野 滋久 公益財団法人がん研究会, 有明病院 がん免疫治療開発部, 部長 (60402682)
清谷 一馬 公益財団法人がん研究会, がんプレシジョン医療研究センター 免疫ゲノム医療開発プロジェクト, グループリーダー (30433642)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | CDK4/6阻害剤 / 腫瘍免疫 / CyTOF / 乳癌 |
研究開始時の研究の概要 |
エストロゲン受容体(ER)陽性再発乳癌では、細胞分裂抑制作用を主要メカニズムとするCDK4/6阻害剤と、内分泌療法の併用が標準治療となった。ER陽性乳癌における免疫療法の効果は低く、その臨床応用へのアンメットメディカルニーズは高い。近年CDK4/6阻害剤が抗腫瘍免疫応答を変化させるという基礎研究が報告され始めている。本研究では、CDK4/6阻害剤の効果の一部がヒトにおいても抗腫瘍免疫応答を介する事を明らかにするとともに、ER陽性再発乳癌に対する内分泌療法+CDK4/6阻害剤併用下での新規免疫療法の開発および臨床応用への一助となることを目指す。
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研究実績の概要 |
エストロゲン受容体(ER)陽性再発乳癌では、細胞分裂抑制作用を主要メカニズムとするCDK4/6阻害剤と、内分泌療法との併用療法が標準治療である。ER陽性乳癌における免疫療法の効果は低く、その臨床応用へのアンメットメディカルニーズは高い。近年CDK4/6阻害剤が抗腫瘍免疫応答を変化させるという基礎研究が複数報告されている。 本研究では、CDK4/6阻害剤の効果の一部がヒトにおいても抗腫瘍免疫応答を介する事を明らかにするとともに、ER陽性再発乳癌に対する内分泌療法+CDK4/6阻害剤併用下での新規免疫療法の開発および臨床応用への一助となることを目指す。 本研究ではCDK4/6阻害剤を投与された患者より経時的に末梢血を採取し、免疫細胞分画およびT細胞受容体レパトア解析を行うことを目的として計画された。現在までに51例の研究参加同意が取得され、逐次検体が回収・保存されている。 免疫細胞分画解析ではマスサイトメーター(Helios)によるマルチパラメータータンパク解析(CyTOF解析)を用い逐次検体解析を行っているところであり、昨年度国際学会にてその一部の結果を発表した。レパトア解析は既に手法は確立したものがあり、回収された検体より逐次DNA・RNAが抽出され保管され、逐次解析が行われている。 CyTOF解析・レパトア解析とも継続的に行われているものの進捗がやや遅延しており、当初の予定していた研究延長し継続している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
症例集積は順調に行われているが、解析部門が多忙のため当初の計画よりは解析にやや遅れが生じている。またCDK4/6阻害剤が投与された患者の治療効果が良好なため、主要増悪時に検体採取が設定されている最終検体回収がいまだ十分行われておらず、引き続き経過を確認していく必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
やや進捗が遅れているものの、患者登録は順調で、当初計画した解析方法自体にも問題はなく、このまま計画通り進めていく方針である。
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