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肝移植術後早期回復におけるHMB投与の有用性と新規メカニズムの解明

研究課題

研究課題/領域番号 21K08683
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

加茂 直子  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (50452355)

研究分担者 魚住 龍史  東京工業大学, 工学院, 准教授 (30738836)
海道 利実  聖路加国際大学, 聖路加国際病院, 部長 (80314194)
田浦 康二朗  公益財団法人田附興風会, 医学研究所 腫瘍研究部, 研究主幹 (80378629)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2024年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
キーワードサルコペニア / HMB / 栄養 / 体組成異常 / 生体肝移植
研究開始時の研究の概要

肝移植患者の多くは、重篤なサルコペニアを合併しており、術後の筋肉量や筋力の早期回復に繋がる治療法の開発が急務である。本研究の目的は、筋蛋白合成促進・分解抑制作用等を有するHMBによるサルコペニアや術後アウトカムの早期回復に関する有用性を検証し、新規サルコペニア改善機構を解明することである。具体的には、肝移植患者に対してHMBを用いた栄養介入による無作為化比較試験を行う。また、ラット廃用性筋委縮モデルに対し70%肝切除を加え、HMBを介した新規メカニズムの解明を探索する。本研究は、予後向上を目指す周術期治療戦略構築や、健康長寿を阻むサルコペニア新規治療開発に貢献するものと考える。

研究実績の概要

高齢化社会に伴い近年、サルコペニアを有する患者が急増しているが、肝胆膵領域ではサルコペニアが術後早期回復遅延につながる大きな原因となっている。特に肝移植後は、拒絶や感染を念頭に置きながら緻密な周術期管理を行うため、術後の早期回復が予後に大きく影響する。パイロット試験において、筋肉量や筋力の改善効果におけるHMBの有用性を確認できたことから、サルコペニアを有する肝移植患者に対する新規突破戦略につながることに着眼した。本研究では、筋蛋白合成促進・分解抑制作用等を有するHMBによるサルコペニアや術後アウトカムの早期回復に関する有用性を検証し、新規サルコペニア改善機構を解明することを目指す。京都大学臨床研究審査委員会承認後、本研究登録症例を積みかさねている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

新型コロナウイルス感染症が収束し、規制緩和が徐々にすすんだ令和5年度であったが、これまで遅れていた生体肝移植手術件数は、引き続き遅れを取り戻すことが難しいのが現状である。脳死肝移植や、再移植、急性肝不全症例は対象外となっており、登録すべき生体肝移植手術件数の増加は限定的である。よって、当初予定していた症例数には達しておらず、研究の進捗は遅れている状況である。

今後の研究の推進方策

今年度も、さらに手術症例数が増加することを期待したい。性別、年齢(50歳未満、50歳以上)、術前筋肉量にて割り付け後、ランダム化比較試験を継続する。
入院時、術後1、2ヶ月目に、腹部CTにより第3腰椎レベルの筋肉量を、握力により筋力を測定し、筋肉に対する効果を検証する。また、血液生化学データ、術後
菌血症発症率、術後在院日数等を評価し、ランダム化比較試験を進めていく。
また、予定していた研究期間では目標症例数に達する見込みが低いと考えられるため、研究期間の延長を考慮する。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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