研究課題/領域番号 |
21K08684
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
堀 裕一 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (80248004)
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研究分担者 |
清水 一也 神戸大学, 保健学研究科, 保健学研究員 (50335353)
三好 真琴 神戸大学, 保健学研究科, 講師 (50433389)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 膵臓がん / エクソソーム / 遠隔転移 / 転移 / 上皮間葉転換 / 内皮間葉転換 / 膵臓癌 |
研究開始時の研究の概要 |
研究の概要は膵癌細胞の遠隔転移機構を明らかにして新規治療法を創出することである。我々は正常膵幹細胞やヒト膵癌細胞が幹細胞マーカーCD133を発現することを示した 。また、既存の抗がん剤に耐性の膵癌患者から20種類のCD133陽性膵癌幹細胞株を樹立し、細胞外基質を再構築することで自己複製能を獲得することを示した。また、この細胞株をマウスに移植した腫瘍でも抗がん剤耐性を持つことを示した。本研究では、我々が樹立した①ヒト膵癌幹細胞株と②マウス人工膵癌幹細胞株由来のエクソソームが肝臓や肺で微小環境を構成する機構を解明し、新規治療法を開発する。
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研究成果の概要 |
研究の全体構想は膵癌細胞の遠隔転移機構を明らかにして新規治療法を創出することである。膵臓がんは5年生存率が10%以下と固形がんで最も予後不良であり、遠隔転移や局所浸潤が予後を左右する。本研究では膵癌細胞が分泌するエクソソームに着目して初期の遠隔転移の分子機構を明らかにすることを目的とする。我々はすでに抗がん剤Gemcitabine(GEM)に耐性の膵癌患者から10種類の膵癌幹細胞株を樹立した。また、CD133陽性マウス膵臓組織幹細胞にがん遺伝子を導入してマウス人工膵癌幹細胞株を作成した。我々が樹立したヒトやマウス膵癌幹細胞株由来のエクソソームを使って転移の初期段階の分子機構を明らかにする。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膵臓がんは臓器別死亡数の第4位にあり、早期診断が困難で予後不良の疾患であり、発見時には多くの症例ですでに遠隔転移や癌性腹膜炎を伴っている。予後を左右する遠隔転移の病態解明や新しい治療法の開発が急務である。最近、がん細胞が細胞間コミュニケーションをはかるツールとして細胞が分泌するエクソソームが注目されている。本研究では、我々が樹立したヒトやマウスの膵臓がん細胞由来のエクソソームが初期の転移にどのように関与するのかを明らかにした。
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