研究課題/領域番号 |
21K08688
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
青山 徹 横浜市立大学, 医学部, 講師 (00628266)
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研究分担者 |
大島 貴 地方独立行政法人神奈川県立病院機構神奈川県立がんセンター(臨床研究所), その他部局等, 部長 (10448665)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 胃癌 / バイオマーカー / 化学療法 / 予後因子 / 食道胃接合部癌 |
研究開始時の研究の概要 |
大型3 型/4 型胃癌を含む局所進行胃癌の治療成績は不良であり,術前補助化学療法(NAC)による改善が期待されている。これらの胃癌に対するNAC として最適なレジメンとコース数の探索を目的としたランダム化第II 相比較試験「COMPASS-D 試験」を多施設共同試験で行なった。その結果,NACによる病理学的効果はレジメンまたはコース数で差を認めなかった。そこで本研究は,COMPASS-D 試験の附随研究としてNACのレジメン奏効の指標となるバイオマーカーを探索し,コンパニオン診断を可能にしてNACの個別化治療を目指す。本研究で用いる技術と方法論は他の癌や化学療法にも応用可能と考えられる。
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研究成果の概要 |
胃癌手術症例において周術期C-reactive to Albumin Ratio (CAR)の変化は独立した生存率と無再発生存に対する独立した予後因子となった.さらに周術期のCARの変化は,術後の合併症の発生頻度とも有意に関連していた.また,周術期のCARの変化は非癌死亡との関連も認めた.このため,胃癌において周術期の炎症栄養バイオマーカーの変化は,胃癌治療患者の重要な予後因子になる可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
NAC症例含む胃癌において治療前後のCARの推移が予後因子の一つとなる可能性が示唆された.一方で,NAC施行胃癌症例のみの検討は症例数が少なく今回検討できなかったため,NAC施行症例における治療前後のCARの推移が有望な炎症栄養バイオマーカーになるか否かは今後の検討課題と考えらえる.
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