研究課題/領域番号 |
21K08705
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
堀 美香 名古屋大学, 環境医学研究所, 講師 (60598043)
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研究分担者 |
筆宝 義隆 千葉県がんセンター(研究所), 発がん制御研究部, 研究所長 (30359632)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 膵神経内分泌腫瘍 / グルカゴン / 肝転移 / 遺伝子改変マウス / 膵内分泌腫瘍 / α細胞 / グルカゴン遺伝子欠損マウス / 発がん / オルガノイド / アミノ酸代謝 / 脂質代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
膵内分泌腫瘍(panNET)の発がん機構はほぼ未解明である。代表者のグループが作製したグルカゴン遺伝子欠損マウスは、生下時から高アミノ酸血症を呈し、α細胞の過形成が認められ、10か月齢程度からpanNET が発生する。しかしながら、グルカゴン遺伝子欠損マウスにおいて、高アミノ酸血症やグルカゴン遺伝子を欠損したα細胞がpanNETの発がん過程にどのように関わるのか明らかではない。本研究では、グルカゴン遺伝子欠損マウスに発生したpanNET及びα細胞の特性解析を行うことで、panNETの発症機構に関する因子を細胞・個体レベルで明らかにし、panNETの発がん過程を解明することを目的とする。
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研究成果の概要 |
グルカゴン遺伝子コード領域を緑色蛍光蛋白質GFP cDNA に置換したグルカゴン遺伝子欠損マウスでは、10か月齢から膵神経内分泌腫瘍 (panNET) が発生し、肝臓では多数のGFP陽性細胞を認めた。15か月齢まで生存した雄マウスの一部で肝転移巣を認めた。肝転移巣では内分泌顆粒マーカーのChromogranin A、Synaptophysin は弱陽性であった。肝臓で観察される GFP陽性細胞は、膵内分泌もしくは免疫細胞の特徴を示した。panNET のゲノム解析から細胞増殖や浸潤に関連する43 遺伝子を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトにおいてもグルカゴン受容体遺伝子のホモ型変異により多発性のpanNETが発生し、非常に稀なMahvash disease と呼ばれている。グルカゴン遺伝子欠損マウスでは、肝臓で観察された GFP陽性細胞から微小転移、肝転移巣と転移が進展することが予想され、本マウスはMahvash disease及び肝転移機構の解析に良いモデルとなりうる。
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