研究課題/領域番号 |
21K08714
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
野元 大地 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 特定研究員 (70895408)
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研究分担者 |
馬場 祥史 熊本大学, 病院, 特任准教授 (20599708)
岩槻 政晃 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (50452777)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2022年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | Fusobacterium nucleatum / Esophageal cancer / squamous cell carcinoma / NOD / NF-κB / Esophageal carcinoma / ESCC |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、F. nucleatumが食道癌進展に関わる分子メカニズムを、F. nucleatumが細胞内に侵入するというユニークな性質に着目し、細胞内レセプターであるNOD-like receptorを介したNF-κBの活性化という観点から明らかにすることを目的とする。具体的な研究項目は、 ①食道癌臨床検体におけるNOD/NF-κBの発現解析 ②In vitroにおける食道癌細胞株とF. nucleatumの共培養実験 ③In vivoにおける食道癌細胞株とF. nucleatumの共培養実験、の3点である。
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研究成果の概要 |
食道癌細胞株をF. nucleatumと共培養すると、癌細胞の増殖能、浸潤能、遊走能が亢進した。また、F. nucleatumと共培養した食道癌細胞株においてNOD1, リン酸化NF-κBの発現が上昇した。NOD1もしくはNF-κBをノックダウンした食道癌細胞株とF. nucleatumを共培養すると、癌細胞株の増殖能亢進は認められなかった。Xenograft mouse modelにおいても、F. nucleatumを投与した腫瘍においてNF-κB活性化と増殖能亢進を確認した。F. nucleatumは食道癌細胞株においてNOD1/NF-κB経路を活性化し、食道癌細胞株の増殖能を亢進させる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
Fusobacterium nucleatumが腫瘍進展に影響していることが分かったことから、Fusobacterium nucleatum感染を指標とした食道扁平上皮癌の新たな予後予測バイオマーカーの開発につなげたいと考えている。また、Fusobacterium nucleatumを抗菌薬、Prebiotics、Probioticsなどの薬物を通して抑制することで、Fusobacteriumu nucleatumをターゲットとした食道扁平上皮癌に対する新たな創薬シーズの開発にもつながるものと考えている。
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