研究課題/領域番号 |
21K08717
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
岡田 健一 和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (50407988)
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研究分担者 |
山上 裕機 和歌山県立医科大学, 医学部, 学長特命教員(特別顧問) (20191190)
幸田 剣 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (20433352)
川井 学 和歌山県立医科大学, 医学部, 教授 (40398459)
廣野 誠子 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (60468288)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 運動ストレス / 概日周期 / 時計遺伝子発現 |
研究開始時の研究の概要 |
膵癌に対する外科的切除と補助化学療法の効果を最大限に引き出すために,運動療法そのものがもつ直接的抗腫瘍効果と癌細胞における薬物輸送体群の発現を制御・同期化させる新規治療のメカニズムを分子生物学的に解明・構築することが本研究の目的である. 近年,運動療法がエピネフリン・IL-6に依存性のNK(Natural Killer)細胞の動員・再分配を促して癌の進行と再発を著明に抑制することが動物実験で証明された.申請者グループはこの現象を担癌患者の運動療法においても再現・確認した.そこで運動療法ストレスの抗腫瘍効果と癌細胞における薬物輸送体群の発現をシンクロナイズドさせた新規膵癌補助化学療法を確立する.
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研究成果の概要 |
膵癌細胞株の概日周期、概日リズムに同期する遺伝子を同定できなかった。しかしながら、本研究において運動ストレス負荷直後にNK cell活性の上昇を確認することはできたので、1日2回投与する化学療法のうちの1回は化学療法直前に運動ストレスを負荷する運動療法併用化学療法のプロトコールを作成した。膵癌患者を対象として術後補助化学療法の完遂率の向上をエンドポイントとして下記臨床研究を施行した。主要評価項目であるS-1療法の完遂率は93%で、教室の既報に基づく本試験の完遂率の閾値である53%を上回った。完遂前に治療を中止した患者は 3 人のみで、いずれの場合も原疾患の早期再発が中止の理由であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年新規抗癌剤治療の導入・応用が進む中,既存治療もその効果を最大限に引き出すことが求められている.本研究は,能動的に担癌患者生体・腫瘍環境を変化させ,運動療法ストレスの抗腫瘍効果と化学療法を同期化させるという新しい発想に基づく.この方法により,術後高率に転移・再発を認める膵癌に対し,既存治療の効果を飛躍的に引き出そうとする斬新性があり,新規集学的治療が確立しうる.能動的に担癌患者の生体反応を変えて利用することで,難治癌の膵癌治療成績を革命的に変えるBreakthroughとなりえると考える.この新規療法が確立されれば、他臓器癌治療にも応用可能な,さきがけ治療となり得る.
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