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革新的腫瘍細胞ワクチンを核とした複合免疫療法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21K08784
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分55020:消化器外科学関連
研究機関和歌山県立医科大学

研究代表者

宮本 篤  和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (00756570)

研究分担者 北畑 裕司  和歌山県立医科大学, 医学部, 講師 (00535338)
山上 裕機  和歌山県立医科大学, 医学部, 学長特命教員(特別顧問) (20191190)
勝田 将裕  和歌山県立医科大学, 医学部, 非常勤講師 (50464673)
水本 有紀  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (60596980)
宮澤 基樹  和歌山県立医科大学, 医学部, 博士研究員 (90549734)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
キーワードワクチン / 樹状細胞
研究開始時の研究の概要

ケモカイン受容体XCR1を発現する樹状細胞サブセット(XCR1+ DC)が、細胞傷害性T細胞応答を強く誘導することが報告されている。腫瘍細胞のもつ多様な抗原を提示するという観点から、腫瘍細胞自身をワクチンとして用い、XCR1+DCに選択的・効率的に送達する新規がんワクチンを開発する。さらに、この新規がんワクチンに、アジュバントであるpolyI:Cを併用することでXCR1+ DCの成熟化を促進、確実なcrosspresentationへとつなげ、さらに免疫チェックポイント阻害剤の併用により免疫逃避を阻止する。本研究では、新規がんワクチンを核とした複合免疫療法の確立を目的とする。

研究実績の概要

マウスXCL1のコード配列を導入したベクターをリポフェクションしたMC38やB16といった腫瘍細胞株(XCL1産生腫瘍細胞)を作成するとともに、コントロールベクターをリポフェクションした腫瘍細胞株(XCL1非産生腫瘍細胞)を作成した。作成したXCL1産生腫瘍細胞は、実際にXCL1を産生していることを確認した。また、放射線照射を行うことによりXCL1産生能を維持したまま、腫瘍としての増殖能を失った状態となることを確認した。この非働化XCL1産生腫瘍細胞を大量に作成し、ワクチンとして使用することとした。B16マウスに、このXCL1産生腫瘍細胞ワクチンと腫瘍細胞を同時に接種したところ、腫瘍細胞は増殖しなかった。しかしながら、同様にXCL1非産生腫瘍細胞ワクチンと腫瘍細胞を接種したモデルにおいても腫瘍細胞は増殖しなかった。これらの結果から腫瘍細胞ワクチンには腫瘍抑制効果があることが証明されたが、本研究のコンセプトであるXCL1産生による腫瘍抑制効果の上乗せ効果というものは証明できなかった。そこで、より厳しい条件、具体的には腫瘍がある程度形成されている状態のマウスにXCL1産生腫瘍細胞ワクチンおよびXCL1非産生腫瘍細胞ワクチンをそれぞれ接種することによりその腫瘍増殖に違いができないかを検討した。結果は、XCL1産生腫瘍細胞ワクチンを接種したマウスにおいてXCL1非産生腫瘍細胞ワクチンを接種したマウスよりも有意に腫瘍増殖が抑制されることが分かった。この結果から、XCL1の産生はワクチンとしての機能に関して、プラスに働くことが確認できた。同様の実験をXCR1KOマウスやβ2ミクログロブリンKOマウスで施行したところ腫瘍抑制効果は消失していたことからこれらの効果はXCR1依存性、CD8+陽性細胞依存性であることが分かった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

想定外に研究外の業務が多くなり、当初の予定通り進んでいない。

今後の研究の推進方策

研究結果自体は想定通りの結果が得られており、今後も順調に結果が得られるものと考えている。今後、結果をまとめ論文作成へと移行したい。

報告書

(3件)
  • 2023 実施状況報告書
  • 2022 実施状況報告書
  • 2021 実施状況報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2024-12-25  

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