研究課題/領域番号 |
21K08794
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
村上 真 福井大学, 学術研究院医学系部門(附属病院部), 講師 (00334821)
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研究分担者 |
森川 充洋 福井大学, 学術研究院医学系部門, 助教 (20569131)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 膵島移植 / 皮下移植 / 腹腔内移植 / バイオ人工膵島 / 人工膵 / ラ島分離 / ラ島移植 / ラ島 / 免疫隔離膜 |
研究開始時の研究の概要 |
膵ランゲルハンス島(以下、ラ島)移植は1型糖尿病の治療として、膵腎同時移植より侵襲が少なく有効である。しかし、有効な移植効果を得るためには複数回の膵島移植が必要とされ、免疫抑制剤もインスリンの抵抗性を助長するという問題がある。臨床では現在門脈内に膵島を移植しているが、様々な原因で生着率が低く、門脈圧亢進や肝膿瘍が発生しても摘出できない問題もある。今回は、膵島を生体素材で隔離して皮下に移植する事で、門脈注入と同等の移植効果が得られ、移植片の摘出と繰り返し移植が可能かを明らかにする。
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研究実績の概要 |
免疫隔離を有したバイオ人工膵の形状と移植部位との関係を研究した。 バイオ人工膵は、ブロック状、シート状、ビーズ状の3タイプの形状を作成し、移植部位は糖尿病ラットの腹腔内と皮下とした。移植部位における血管増生のための前処置は行わなかった。移植効果の評価をレシピエントの体重と飲水量の変化で行った。 In vitroの実験では、どのタイプも培養保存により、膵島の個数は7割程度に減少したが、インスリン基礎分泌量は1か月間保たれた。 In vivoの実験では、腹腔内移植で体重の増加率は、ビーズ (17.9±5.5%)、シート (15.5±9.4%) 、ブロック (9.4±1.5%)の順に良好であった。飲水量の減少率はビーズ (36.8±28.8%) 、ブロック (36.0±9.9%) 、シート (19.4±11.1%)の順に良好であった。皮下移植では、体重の増加率は、ブロック (11.8±3.2%) 、シート (11.4±8.1%) 、ビーズ (8.3±2.4%)の順に良好であった。飲水量の減少率は、ブロック (38.0±7.8%) 、シート(30.6±18.7%) 、ビーズ (15.2±7.8%)の順に良好であった。皮下移植ではビーズタイプが他のタイプよりも糖尿病の移植効果が低かった。腹腔内移植ではビーズタイプが他のタイプよりも糖尿病の移植効果が高かった。ブロックタイプは、腹腔内移植と同等の移植効果が得られ、バイオ人工膵の破損が少なく摘出も容易であった。今回の3タイプのバイオ人工膵において、移植と同時に封入される空気の量が最も多くなるのはブロックタイプであり、良好な移植効果が得られたと思われる。今後、空気をより多く含有できるバイオ人工膵の開発により、移植直後の膵島の低酸素を防げ、より高い移植効果が得られると考えられる。
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